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那須塩原ブランド

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自然耕米(ナスアグリ) 澤田吉夫さん

那須塩原の大地の恵み、自然な田んぼで育った優しいお米

2016/01/19

提供:那須塩原市
那須塩原の自然を活かして、化学肥料や農薬を極力使わない昔のような田んぼで収穫し、精米して出荷する『自然耕米』。
稲刈りシーズン終盤の10月初旬に、那須塩原市鍋掛にある自然耕の田んぼを訪れ、栽培を始めたきっかけや苦労したこと、その特徴や美味しさまで、有限会社ナスアグリの代表である澤田吉夫さんにお話を伺ってきました。

環境にも、体にも優しい『自然耕米』

猛暑や大雨などの異常気象にも負けず、今年も美味しい新米ができました。
こだわりのお米を育てる自然耕とは、どんな田んぼですか?

「化学肥料や農薬をほとんど使わない、“より自然に近い”昔のような田んぼのことです。“水田を守る会”という全国的な組織に参加し、10年以上前からこの田んぼでお米作りを始めました。
カエルやタニシ、イナゴが生息できる環境の良さが、元気で美味しいお米を育てます。那須塩原の大地と自然にあるもののみで作ったお米は、環境にも、体にもとても優しいのです」

栽培にあたっての苦労はありますか?

「まずは基本となる土壌づくりに手間がかかりました。たい肥たっぷりの良い土をつくり、苗を植えていきます。
自然のままに生える雑草取りも大変。それでも、美味しいお米のために苦労を惜しみません」
こちらではコシヒカリやミツヒカリなどの品種を生産し、大手牛丼チェーンやおむすびチェーンに出荷。「精米したての美味しいお米を食べていただきたい」という思いから、個人でネット販売も行っています。

どうして販売もやるようになったのですか?

「最初に農協に相談に行ったところ断られ、じゃあ自分で売ろうということになりました。しかし、お米作りも大変だけど、売るのはもっと大変。
それでも一度食べていただいた方がリピーターとなり、人々の口コミで徐々に評判が広がって、全国に知られるようになりました」

那須塩原ブランドに認定されてからは一段と人気が高まり、ネット販売で発送する際は、鮮度を保つために真空パックしたお米と一緒に、那須塩原ブランドのパンフレットも送っているそうです。

新米でつくったおにぎりをいただきました

「新米でおにぎりをつくったので、どうぞ」と澤田さん。
つやつやのお米と焼きのりが見た目にも美味しそう。
では、自然の恵みをいただきます。

大粒のお米の一粒一粒がしっかりしていて、ほのかな甘味があり、もちもちしています。
中に入っている具は、梅、鮭、こんぶ。お米に合う。
つけ合わせのなすのお漬物も美味しかったです。

家族三世代でつなぐ『自然耕米』の未来

『自然耕米』の今後の展望について教えてください。

「息子に田んぼや経営権を譲り、販売も任せようと思っています。さらに孫も農業をやりたいと嬉しいことを言ってくれて、家族三世代で『自然耕米』を作り続けていきます。
これからの私は、後継者を見守り、育てていくことが仕事かな」

お米の話はもちろん、ご家族の話をしているときの表情がいきいきとしていた澤田さん。最後に農家のみなさんが気になっているあの問題にも触れてくれました。

「TPPだからって、下を向いていてはダメです。一人の能力には限界があるから、みんなで知恵を出し合って乗り切っていかないと。
自分の作ったものに付加価値をつけて売るのは、基本中の基本です。他の人も『自然耕米』に挑戦してもらいたいですね」

澤田さんのチャレンジ精神と家族愛が、『自然耕米』をさらに美味しくしているような気がします。稲穂が実る自然耕の田んぼでの撮影には、奥さまと息子さんご夫婦も参加してくれました。
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