50年以上続く老舗酒場の名物・特製とんちゃんの味。

JR日豊本線日向市駅から歩くこと約4分、日向市の飲み屋街の中心、八幡通りに鉄板焼き酒場(とんちゃん)がある。
「はーい、いらっしゃい」
女将さんが迎えてくれた。
店内は長いカウンター一本の鰻の寝床のような造りで、カウンター前に長い鉄板が奥へと伸びる。
名物は「特製とんちゃん600円」。
「とんちゃん」とは名古屋名物の豚ホルモンの味噌焼きだ。
「ハイボールととんちゃんね」
「はいよ」
料理専門のおばちゃんが手際よく焼き上げる。
焼きたてのとんちゃんは濃厚な味噌味とニンニクの風味に、ついつい酒が進んでしまう。
ングングング……。
とんちゃんとハイボールの絶妙コンビだ。
サービスの漬物が恰好の箸休め。
隣の常連から頂いた鹿児島特産黒豚バラ焼きも濃厚な味付けのため、ジョッキを空けるペースが加速する。
ホッピーに切り替えぐびぐび飲み干し店を出た。
ホルモン焼きの匂いに誘われ、今宵も飲兵衛が暖簾をくぐる日向市の名店だ。

名物・特製とんちゃんの味。

日向市で「鉄板焼きを食べるならここ」と地元の住民が太鼓判を押す酒場だ。
カウンター越しにとんちゃん流儀を教わりつつ、鉄板焼き料理と向き合った。
この店の鉄板焼きは、広い厚めの鉄板に、各食材をのせて焼き上げる。

さらに、自家製の甘めのタレをたっぷり使う。
人気のあるのが特製とんちゃんで、同様に調理する。
ところで、この味噌味のとんちゃんは、味噌ダレに漬け込んだ豚ホルモンを焼く名古屋のソウルフード。

名古屋出身の女将さんが作る特製とんちゃんは店内に漂うタレの香りが食欲をそそる。

日向市内でとんちゃんが食べられるのはこの店だけだ。

★メニュー表★

漬物350円
ニラタマ500円
焼めし700円
豚バラ800円
ホッピー500円
ハイボール500円