地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、那須塩原市地域ポータル「きらきらホットなすしおばら」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

那須塩原市地域ポータル「きらきらホットなすしおばら」

きらきらチャレン人

【名倉堂 刈屋接骨院】 刈屋 太郎先生

柔道整復師&「那須ブラーゼン」の専任トレーナー&医学博士

2016/05/17


名倉堂 刈屋接骨院
院長:刈屋 太郎先生


那須塩原市内に2件、那須町に1件の接骨院を持ち、那須を拠点に活動するロードレースチーム「那須ブラーゼン」の専任トレーナーも務める。今年、62歳にして獨協医科大学大学院で医学博士号を取得。

今回ご紹介する『チャレン人(じん)』は、柔道整復師の刈屋 太郎先生。
柔道整復師…?
その名を初めて聞く人も多いのではないでしょうか。

知っているようでよく知らない『接骨院』とは?

先生の治療を受けるRADIO BERRY『チャレンジing那須塩原』のパーソナリティ、岡田眞善さん
先生の治療を受けるRADIO BERRY『チャレンジing那須塩原』のパーソナリティ、岡田眞善さん
「ほねつぎ」とも呼ばれる接骨院は、骨折・脱臼・捻挫などの損傷に対し、手術をせずに独特の手法によって整復や固定を行い、人間の持つ自然治癒能力を最大限に発揮させ治療する場所です。

その治療法は「柔道整復術」と呼ばれ、始まりは戦国時代の武術に遡ります。
敵を殺傷する技(殺法)と外傷を治療する技術(活法)が時代とともに発展し、殺法は柔術/柔道へ、活法は「柔道整復術」へと変貌を遂げました。
そして、その柔道整復術を使って治療してくれるのが『柔道整復師』という国家資格をもった先生です。

刈屋先生が柔道整復師に興味をもったのは、ご自身が柔道をやっていたことがきっかけだったそうです。

表裏一体の関係である「殺法」と「活法」両方に精通しているからこそ、それぞれを活かせるのかもしれませんね!
現在も道場を持ち、柔道を教えているそうです。

刈屋先生ってどんな人?

先生の先生!那須塩原市国際交流員のアリスと。
先生の先生!那須塩原市国際交流員のアリスと。
これまで、数々の複雑な外傷の治療にあたり成功してきた刈屋先生は、帝京大学医療技術学部柔道整復学科の講師を務めていたことも。
更には、日本各地のみならず、中国やスイス、フランスなど様々な国際的な舞台での研究発表や実技解説も行ってきました。

そのため、語学の習得にも意欲的です。
なんと、刈屋先生は那須塩原市国際交流員のアリスが講師を務めるフランス語講座を受けていたこともあるそうです☆

ラジオ取材で刈屋先生と久しぶりに再会したアリスは、刈屋先生を『太郎!』と呼び捨てに!誰もが尊敬する刈屋先生にも頭が上がらない先生がいるようです。
(二人は会話の中で、時折フランス語を交えながら楽しそうに話していました♪)

また、接骨院経営以外にも様々な福祉業務を行うなど、幅広くご活躍をされていると共に、生まれ育った那須高原を心の底から愛している方です。

刈屋先生のチャレンジとは?

獨協医科大学大学院で取得した医学博士号の学位記。
獨協医科大学大学院で取得した医学博士号の学位記。
さて、探究心の強い刈屋先生は、肉離れの治療後も残るしこりの予防法を開発しようと、2012年に59歳で獨協医科大学大学院に入学しました。
自宅とキャンパスのある壬生町を往復しながら、接骨院の仕事と研究を両立してきました。

そして、今年1月に4年間の研究をまとめた論文が審査を通過し、見事、医学博士号を取得したのです!

これは、栃木県内の柔道整復師会の中で医学博士号を取得したのは初めてという大快挙です。

論文のテーマは、『移植肝の門脈領域におけるレシピエントT細胞の血管外遊走の直接証明とメカニズム解析』

ここで起こる炎症などは、筋肉や靭帯の修復にも関係してくるので、今後、これらの治療に結びつくことが期待されるとのことです!!

そして、現在も刈屋先生は獨協医科大学の研究員として、探究を続けています。

“ほねつぎ界”のレジェンド

そんな刈屋先生のもとには、先生の下で修行をしたいと、沢山の若者たちが集まります。以前、先生が教鞭をとっていた大学の生徒や、そこで柔道を教えていた生徒、更に、先生の噂を聞きつけて東京から来たというお弟子さんまでいます。

現在は約15名のお弟子さん達が刈屋先生の下で実践を積んでいます。
みなさん柔道整復師の資格は取得していますが、刈屋接骨院では先生のもとで4年間修行を積んで、一人前の柔道整復師として認められるそうです。

「1年生」「2年生」というように、まるで学校のような刈屋接骨院は、寮もあります。
先生は、10人くらいのお弟子さん達と食卓を囲むこともあるそうです。

また、東京から来ているお弟子さんには那須塩原ならではの体験をさせたいと、畑を一緒に耕したり、野菜を作ったりもしているそうです。
取材時に出会った息子さん(アリスの左側)と、お弟子さん3名。
取材時に出会った息子さん(アリスの左側)と、お弟子さん3名。

取材にあたって感じたこと

自身のチャレンジを続けながら、若い世代の育成にも力を注いでいる先生。
そして、そんな先生の背中を追って那須塩原に集まり、「技術」だけではなく「人間的」にも育成されている若者たち。
そのどちらもキラキラと輝いているのが印象的でした。

刈屋先生をはじめお弟子さんたちの今後益々のご活躍が本当に楽しみです!!

『チャレンジせずして道は開けない!!』
と私達に教えてくれた刈屋先生、ありがとうございました☆

※2016年5月7日放送のRADIO BERRY『チャレンジing那須塩原』でご紹介しました。

RADIO BERRY『チャレンジing那須塩原』ホームページはコチラから
http://www.berry.co.jp/nasushiobara/
(PODCASTで聞き逃した放送を聴くことが出来ます。)

栃木県柔道整復師会ホームページ
http://www.sekkotuin.jp/
チャレンジing那須塩原~一歩踏み出す人を応援するまち

「立ち向かうユウキ」「乗り越える強いココロ」「きり拓くチカラ」
僕らは、先人からフロンティア-DNAを受け継いでいる。
だからこそ、新しい世界に挑み、チャレンジする人を応援できるのである。

PICK UP 那須塩原のお店 ~グルメ~