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きらきらチャレン人

【お抹茶の喫茶店 「茶味」】 青木 恵子さん

~お茶が繋げる笑顔の輪~

2016/09/20

今回、ご紹介する『チャレン人』は、 お抹茶を自分で点てることができる珍しいお店「茶味(ちゃみ)」の店主、青木 恵子さんです。

「茶味」では、カタチにこだわらず、気軽にお抹茶を楽しむことができます。


誰にでも開かれた「お茶の世界」

本当にお茶を“味わう”ために

恵子さんが茶道を学び始めたのは、44年前。

お子さんが生まれてからのことだったそうです。

お仕事が忙しく、途中、茶道をお休みしていた期間もありましたが、今から3年前、「みんなにもっと気軽にお抹茶に親しんでほしい」との想いから、お抹茶の喫茶店「茶味」を開店しました。

そのシステムはユニーク。


①自分で好きなお茶碗とお茶菓子を選びます。
自分で選んだ茶碗で点てたお茶は、愛着が湧きます。
自分で選んだ茶碗で点てたお茶は、愛着が湧きます。
お茶菓子は、黒磯の老舗和菓子屋「明治屋」さんより。<br>
お茶菓子は、黒磯の老舗和菓子屋「明治屋」さんより。

②選んだモノとお抹茶セットをお盆にのせて出して下さいます。
このように一式セットで出してくれるお店は、少ないのではないでしょうか。
このように一式セットで出してくれるお店は、少ないのではないでしょうか。

③いざ、自分でお抹茶点てのスタート!!
棗(なつめ)には約3杯分のお抹茶が入っています。
棗(なつめ)には約3杯分のお抹茶が入っています。
簡単そうに見えて実は難しい!なかなか泡がたちません・・・<br>
簡単そうに見えて実は難しい!なかなか泡がたちません・・・
初めての方には、恵子さんが手順を教えて下さいますが、「ここはお稽古するところではないので、好きに飲んでくださいね」と、声を掛けて下さいます。

本格的な茶道となると敷居が高くなってしまい、なかなか親しむ機会がないお抹茶。

飲んだことはあっても、自分で点てた経験がある方は少ないでしょう。

恵子さんは、本当にお茶を“味わう”ために、自分で“点てる”ところからやって頂きたかったといいます。

そのことは、私たちに気軽に日本の伝統文化に触れる機会を与えてくれ、また、それにより「お茶の世界」に興味を持つ人もいるかもしれません。
外国の方も気軽に日本文化を体験でき、喜びの声が寄せられているのだとか。
外国の方も気軽に日本文化を体験でき、喜びの声が寄せられているのだとか。

こだわりの品々

さらに、「茶味」では、品数は少ないものの、うどんや甘味などを味わうこともできます。

それらは、全部手作りにこだわった恵子さんオリジナルの品々。

夜には、隠れメニューも登場し、毎日違うおつまみを味わうことができます。

庭で採れた新鮮野菜を味見させてくれることも。

とにかくお客様に「美味しい!」と喜んで頂けることが、やりがいであり励みになるといいます。


≪クリームあんみつ≫<br>小豆は、“8時間という時間”と“手間”をかけて作っています!!
≪クリームあんみつ≫
小豆は、“8時間という時間”と“手間”をかけて作っています!!
≪おしるこ≫<br>ほのかな和の香りを感じさせる草餅は、旦那様の手作りです。
≪おしるこ≫
ほのかな和の香りを感じさせる草餅は、旦那様の手作りです。
≪クリームあんみつに入っている抹茶寒天≫<br>棒寒天から溶かして作っています。
≪クリームあんみつに入っている抹茶寒天≫
棒寒天から溶かして作っています。
≪お庭で採れたトマト≫<br>「ご自由にどうぞ」と、振る舞って下さいます。
≪お庭で採れたトマト≫
「ご自由にどうぞ」と、振る舞って下さいます。

子供たちのチャレンジを応援!

お店を活かして

「茶味」に来るお客様は、子供からご年配まで、本当に幅広い年齢層。

子供たちにとっては、日本文化に触れることが出来る、特別な場所にもなっているようです。

今年の夏休みシーズンには、「和の体験をする」という夏休みの宿題のため、インターネットで「茶味」を見つけ出し、わざわざ横浜からやってきた小学生がいたそうです。

また、発表のために「本格的な茶道体験」をしたいという中学生のお願いも受けてあげたのだとか。

その際には、奥のお座敷で窯を出し、全ての流れを体験させてあげたそうです。

ノートを見ながら、部屋の入り方から最後まで一人でこなし、母親がその一連の流れを写真に撮って記録したのだとか。

その体験をまとめた発表が11月にあるとのことで、恵子さんはその発表を聴きに行くのを楽しみにしているそうです。

お茶を通して繋がる縁

さらに、恵子さんは、約8年前から小学校のクラブ活動で無償で茶道を教えています。

子供たちが、イベントなどでお抹茶を振る舞う際には、緊張しながら頑張る子供たちを見て、恵子さんも緊張してしまうのだとか。

そして、嬉しいことに、そういったイベントの際には、中学生になった歴代の生徒たちが、今でも手伝いに来てくれるそうです。

お茶を通して地域に温かい繋がりができています。

みんなが喜んでくれるなら

お店の外装・内装ともに、恵子さんがこだわってデザインした和のスペース。壁紙は「お茶」色です。
お店の外装・内装ともに、恵子さんがこだわってデザインした和のスペース。壁紙は「お茶」色です。
お抹茶のお店と聞くと、堅いイメージを思い浮かべてしまいますが、「茶味」はとてもアットホームな空間です。

お子様連れのお客様には、ママたちがゆっくり楽しめるようにと、お座敷でおもちゃを出してあげたり、お昼寝布団を敷いてあげることもしばしば。

また、一人で来るお客様同士がお店で仲良くなることもよくあるそうです。

「茶味」は、気軽にお抹茶に親しめる貴重な場所であると共に、「みんなの憩いの場」にもなっているようです。

恵子さんは、「お客さんから『商売っけがなくて、ボランティアみたいだね』とよく言われちゃうんです。でも、みんなに楽しんでいただけるお店であれば、それでいいんです!」と笑いながら話して下さいました。

実際に、恵子さんは老人ホームでお茶を振る舞うボランティアなども行っています。

片道50分の道のりを運転していき、交通費も材料費も頂かずに10年間続けています。

その負担は大きいはず・・・

しかし、お年寄りの方たちが「美味しかったよ」と喜んでくれているのを見ると、嬉しくてやめられないのだといいます。

恵子さんにとって、“人に喜ばれる”ということが、何よりもの生きがい。

お店の目的もそこにあります。

「お客様が一人でも来て下さるかぎり、絶対に辞めません」と、恵子さんは語って下さいました。


取材を通し、恵子さんの人柄も、「茶味」の魅力のひとつなのだろうと感じました。

そして、そんな「茶味」は、この街の魅力のひとつになっているのだろうと思います


※2016年9月17日放送のRADIO BERRY『チャレンジing那須塩原』でご紹介しました。

RADIO BERRY『チャレンジing那須塩原』ホームページ
http://www.berry.co.jp/nasushiobara/
(PODCASTで聞き逃した放送を聴くことが出来ます。)



チャレンジing那須塩原~一歩踏み出す人を応援するまち

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僕らは、先人からフロンティア-DNAを受け継いでいる。
だからこそ、新しい世界に挑み、チャレンジする人を応援できるのである。

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