先日、新規の患者さんからこんな言葉が出ました。
「先生、わたし腰痛はあるんだけど、薬飲めば治るのよー。」
何かおかしいこと言ってる？と思った方は要注意です。
薬は腰痛を治すものではなく、腰痛の痛みをとるものです。
症状をとることがイコール完治ではありません。
肩こり・腰痛で来院される方が多くいらっしゃいます。生活の
中で『なければもっと体は楽なのに』と思っていらっしゃいますが
私は『あったら将来大変なことになりますよ』とお伝えします。
そこに大きな隔たりがあり、時には患者さんが気分を害される
こともあります。例えば病院で癌を宣告されたとしましょう。
ほとんどの人が迷わず投薬や手術による治療をしませんか？
例え長期の入院や多額の費用がかかろうとも。それは癌は
放っておくと命の危険があることを【知っている】からですよね。
私たちは、前述のように腰痛・肩こりできた患者さんの体をみて
それが深刻な病気の原因になることを伝えます。でも、大概の
患者さんは、たかが腰痛、肩こりが生命を脅かす訳ないと自分
の体に向き合おうとしません。なぜか？【知らない】からなんです。
私たちの役割は予防です。でも、まだ起こっていないことに
対して時間やお金をかけて予防する方は少ないです。もしもの
時の費用の準備が医療保険ですが、“もしも”が起きないのが
一番ではないでしょうか？健康な体は当たり前ではない、何にも
変えられないものですが、体を害してから気づくのが今の現状
です。痛くないから健康だ。というのは間違いです。
正しい知識をお伝えし、【知って】いただくこと。
それがカイロプラクティックの役割です。