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きらきらHOTな人

vol.5【café Re:nyaw】代表 藤岡 和人さん

保護猫と障碍者雇用の両方から社会貢献を目指すカフェを目指して…

カフェの代表、料理も担当される藤岡和人さん

本日は2026年5月にオープンした保護猫シェルター兼カフェ【café Re:nyaw】の経営を行う藤岡和人さんにお話しをお伺いしてきました。

父、兄料理人というに家系で育ち、今後社会福祉的な活動も行っていきたいという藤岡さんの熱い思いとは。

店内の様子。見渡して見るとたくさんの猫ちゃんグッズが隠れている

元々は任意団体として活動をしていた藤岡さん。活動の規模が大きくなり、信頼度を上げる意味もあって一般社団法人「Everypawdy」を立ち上げる。

 

 

「どこの団体さんもものすごい苦労されてると思います。私たちも例にもれずすごく大変で。実際の活動はマイナスでした。」

藤岡さんは苦労した経験を語ってくれた。

 

「最初、私たちは三十匹程度でやってたんです。そしたら捕獲の手伝いを依頼してきた方から騙されるような形で三十匹ほど押し付けられてしまって。妊娠もしてた猫ちゃんもいたのでさらに増えて」

100を超える保護猫の世話は想像以上の苦労があった。夜も授乳で寝られない、猫たちの病気等で医療費が急激に増えたことによる資金的な苦しみ。全国的に増えている保護活動の実態は取材者の想像を超えるものだった。クラウドファンディング、支援者の方々協力により、今の形に近づけることが出来たという。

 

保護活動でお金を稼ぐということがタブーであるという風潮

「どうしたらいいんだろうなってずっと悩みながらやってたんですよね。でも、保護団体自体で何かお金を稼げるシステムを作って、稼いだお金を保護活動に使用するのは別におかしな話じゃないじゃないですか。 自分たちが働いて得たお給料を使ってやっているのと同じだっていうことで考えて。気が付いてみたら、あ、そうかと。」

猫をどうやったら助けられるかという責任感の中、苦労した先にたどりついた結論がカフェをオープンすることにつながった。

人気のクローズドバーガー

自らの経験を活かしカフェに


ーどういった経緯でカフェという形になったんですか?
「シェルターの中で何かやるなら猫カフェがいいんじゃないかって話ですすみました。料理は自分が作れるしカフェならゆっくり猫ちゃんも見ることができますしね。」

料理人の父や兄に比べると長くやってきたわけではないと語る藤岡さん。ただこういった形で料理を届けることになったのは何かの運命なのかもしれない。

 

―でも一般的な猫カフェとは少し作りが違いますよね?

「衛生的な面や譲渡する猫ちゃんたちということ、あとは猫アレルギーの方もカフェに来ますからね。カフェはカフェ、猫は猫っていう形を作ろうと思って。」

実はここのカフェは一般的に予想されるような猫ちゃんが店内に放されている形ではなく、横の棟にいる。カフェの棟からは設置してあるテレビ、窓から猫ちゃんの様子を伺うことができるのだ。隣接するデッキから直接窓越しに確認もできる。

様々な事情で来店する人がいるため、誰もが安心してその場を楽しめるように考えられている。

 

「実は最初は触れたい人が皆触れることが出来るカフェにしようと考えていたんですよ。だけど国の法律が少し前に変わって今持っている資格だと難しくなってしまったので…当面の間は譲渡希望の人とかだけです。現在準備中ですね」

日々変わる法の改正によりカフェの形態も当初思ったようには進まなかった様子。やれる中での最大限を常に模索し経営していく日々である。今後資格が上位のものに更新出来次第、譲渡を希望する人以外も猫ちゃんの棟に入れるようになっていくとのこと。

横の棟に見える猫ちゃんたちの様子

猫ちゃんの形を模したこだわりのカレー

保護猫、就労支援施設、高齢者施設と色んなものが繋がっていく事業の形を目指したい

社会福祉を目指すカフェとして


ーカフェのコンセプトは保護猫カフェ以外にもありますか?

「行政とかも巻き込んで就労支援の事業も展開していきたいんです。いろんな事情で働くのが難しい人が猫と触れる。そこでアニマルセラピーを受けて社会復帰していく。人と猫と両方の側面で社会貢献していきたいなと」

まだサービス管理責任者が不在の為、現在鋭意募集しているとのこと(2026年10月現在)。そこまでは支援者の方々の協力や、クラウドファンディングなども活用し頑張って運営していくようだ。

 

ーほんとに新しい活動ですね

「こういった活動が全国の保護団体のモデルケースになってくれればって思うんですよね。だからより頑張って実現していきたい。」

少しずつ改善はされているものの、国や県などから支援は現状期待できない。活動の内容は思ったよりもたくさんの人員を必要とする。そんな苦しい中で誰もが幸せになる活動を目指して藤岡さんは語ってくれた。

 

「例えば高齢者施設とかで、預かりボランティアとして猫ちゃんを貸し出すとか。アニマルセラピーで元気になるっていう話は実際ありますからね。もっと行けば障碍者と高齢者と猫ちゃんとっていう交流の場も作れるかもしれません。そんな社会福祉の場を提供するってこともこの活動の延長にあると思うんです」

シェルターの様子。一棟を使い猫ちゃんにストレスのかからないような広さとなっている。

保護猫の譲渡に関して


ー藤岡さんはどうして保護活動を?

「元々私も保護猫を譲り受けたんです。その時に個人でやっていた人と一緒に活動を始めた感じですね」

藤岡さんの保護猫活動は今年で7年になる。その活動には強い責任感があった。

 

ー里親を希望される方にはどういった条件があるんですか?

「命を預かることに対しての責任感があるかが一番ですね。やはり実際猫ちゃんのいる生活をイメージできない方にお譲りすることはできません。それに伴って、いくらか費用(それまでの去勢等の病院代の一部)をお支払いいただいてます。後は環境です。自宅の方をチェックさせて頂き、本当に猫ちゃんが安心して過ごせるかどうかを確認します。話してみての人となりであったり考え方も考慮して総合的に判断してますね。」

 

これまでの保護活動で悲惨な例も見てきた藤岡さんは、自分の管理するところでそんなことは絶対起こさないようにしたいと話していた。いざ猫ちゃんが病気になった時にかかる費用がすぐ支払うことが出来ない。そんな無責任な人も実際いたという。実際飼育するにあたって予想できてなかったでは取り返しのつかないことが起きてしまう。それを防ぐこともまた保護活動の一環なのだ。

 

「猫って元々愛玩動物として人間が作った生き物じゃないですか。それなのに今では無責任に捨てて、春と秋には出産してどんどん増えちゃって。だからこういった活動をする我々はより責任をもって活動しなきゃいけない。」

里親詐欺、無責任な飼い主、譲渡の後もケアしていくという強い意志を感じる口調であった。

 

ーそういえばこのカフェの運営の人はどういった経緯で知り合ったんですか?

「里親として繋がったり、ボランティアとして来てもらったり色々ですね。ミルクボランティアとかもあるんですよ。」

店内を見回してみても、料理を見てもどこを見ても伝わってくる猫への愛。里親を希望する側としても安心、信頼できる要素をたくさん感じる店内。藤岡さんは自身を強面と自称していたが、それを感じないくらいの猫への愛があふれている人柄だった。

様子を伺うとすぐ近づいてきてくれる猫ちゃんたち

これからの展望


ーこれからの展望はいかがでしょうか?

「さっきお話した就労支援施設として頑張っていくこと、あとは色んなイベントでうちの活動を知ってもらうことですね。今は大田原の朝市とかに顔を出してますけど自分でもマルシェを開催してっていうのも考えてます。うちのメニューって外でも販売しやすいんですよ。自分でいうのもなんですけどおいしいと思いますし笑」

café Re:nyawのメニューは見た目、おいしさともにこだわりを感じるものである。通常メニューには猫ちゃんの姿を模したごはんが盛られているし、食器も可愛い猫の姿。中でも他店では中々見られないクローズドバーガーも人気メニューだ。露店の免許も取り、今後はキッチンカーも導入したいと話す藤岡さん。

現在もシェルターの中で譲渡会も行っているなど精力的に活動しているが、さらに外に外に活動を広げていきたいと考えている。

 

お店を知ってもらう。活動を知ってもらう。どちらからもアプローチすることが今後の保護猫活動につながってくる。すべては愛する猫のために。

藤岡さんの活動をこれからも応援していきたい。

(構成/ 藤本蛍介)

 

〈café Re:nyaw〉

 【住所】   〒325-0108 栃木県那須塩原市箭坪18−28

 【営業時間】 11:30~17:00(ランチタイム11:30~14:00,L.O.16:00)

 【定休日】  火曜

 【電話番号】 08067361903

         下記にInstagramのリンクあり
 

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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