さすがにそろそろネタ尽きかな～なんて思うこのごろの栃木弁講座。次回からは面白かった会話シリーズなんてのはどうですか？ネタ集めしておきますんで。でもここいら辺の子供、おかしいですよ。自分のこと『 うち』なんて言うんですから。関西はいっていますよね。これはどこでもいっしょですかね？栃木の人から聞いた言葉で判らないものがあったらたずねて下さいね。

わっかく　（動詞）　-->　わる
　　[活用法] だれだい、この皿わっかいたの？（この皿わったの誰？）
ひっくりがえっちょ　（動名詞）　-->　裏返し
　　[活用法] おめぇ　そのシャツひっくりがえっちょだんべ
つっぱいる　（動詞）　-->　はいる
　　[活用法] しまった！みずったまりにつっぱいっちった！（水たまりにはいっちゃった。）
ぶっきれる　（動詞）　-->　切れる
　　[活用法] あれ、コードぶっきれてら
むぐす　（動詞）　-->　もれちゃう
　　[活用法] むぐっちゃー、むぐっちゃートイレ、トイレ
まっかんちっかん　（名詞）　-->　真っ赤
　　[活用法] おめの顔まっかんちっかんだぞ
わげっこ　（動名詞）　-->　分ける
　　[活用法] あんちゃんとわげっこだがんね
まっつぐ　（名詞）　-->　まっすぐ
　　[活用法] このみじまっつぐだがらわがっぺ
あじい　（形容詞）　-->　暑い
　　[活用法] お～あじぃ！扇風機つけろや
ほんだげっとも　（副詞）　-->　だけれども
　　[活用法] ほんだげっともよ、あんたも少しは反省しろよ
こしゃう　（動詞）　-->　こしらえる。作る
　　[活用法] 今待ってろ、ケーキこしゃってやっから
ねご（くるま）　（名詞）　-->　一輪車（ネコ車）
　　[活用法] 刈った草はねごさのっけどごれ
ごと　（副詞）　-->　
　　[活用法] あんちゃんごとおごってくろ！（お兄ちゃんを叱ってよ！）
～さ　（副詞）　-->　～へ
　　[活用法] 早く学校さいぐべ（早く学校へ行こう）
あきれる　（形容動詞）　-->　飽きる
　　[活用法] おらこの本もうあぎれっちった。
いきあう　（動詞）　-->　出会う
　　[活用法] さっき隣の嫁さんにいきあったよ（さっき隣の嫁さんにばったり合ったよ。）

■ある日の親子の会話
母　：　おめ～の顔なんだそれ、まっカンチッカンじゃねえの？熱でもあんじゃあんめ？
（標準語訳　：　どうしたのお顔真っ赤よ。お熱でもあるのかしら？）
たかし　：　おらよ、今そこで真紀ちゃんにばったりいきあっちったんだよ。
（標準語訳　：　僕ね、今真紀ちゃんにばったり会ったんだよ。）
母　：　何だよおめ、真紀ちゃんごと好きなのが？
（標準語訳　：　何、僕ちゃん真紀ちゃんにお熱なの？）
たかし　：　おら、真紀ちゃんのごとさ思うだーげでカーってなっちまーんだよ
（標準語訳　：　僕、真紀ちゃんのことを思うだけでカーってなっちゃうんだよ。）
母　：　そ～んなごとばっかしいっちょうまえだなぁ。
（標準語訳　：　そのようなことばっかりおませさんね。）

■ある日おもしろ会話　訳は、栃木弁が絡んでいるところだけだよ。
娘　：　この間、街道に出る信号で待ってたら、なーがなが信号青になんなくてよ。
（標準語訳　：　なかなか信号が青にならなくてねぇ。）
父　：　おめ、何時頃の話だ？
娘　：　夜の9時ごろだけっともよ。あんまし青んなんねがら、車こねえの確かめて赤だけどかまねでいっちった。
（標準語訳　：　夜の9時頃だったけど、あまりにも青にならないので、車の来ないのを確かめて赤だったけど行っちゃった。）
父　：　おめな、あそこの信号は夜８時すぎっと、センサーで車が来たのを感知してからでねえと信号変わんねえんだわ。
（標準語訳　：　感知してからじゃないと信号が変わらないのよ。）
娘　：　ほんだって５分ぐれえ待ってたよ。
（標準語訳　：　だって、５分くらい待ってたよ。）
父　：　あそこはコツがあんだよ。信号のうえの方にカメラみてえのついてっぴや。そのカメラ５台目くらいのとこむいてっぺ。
（標準語訳　：　信号の上にカメラのようなものがついているでしょう。そのカメラ５台目あたりを向いているでしょう。）
娘　：　ほんじゃ、５台以上止まんねえと青んなんねえんだ？
（標準語訳　：　それじゃ、5台以上止まらないと青にならないの？）
父　：　あほ、そんなごとしてたら夜があげっちまあべ。５台分あげてとめんだよ。
（標準語訳　：　ばか、そんなことしてたら夜が明けちゃうよ。5台分あけて停めるんだよ。）
娘　：　ふ～ん。さすがとうちゃん。物知りだなぁ。
母　：　2人ともばがなことばっかしゆってねえで、へんなとこは、通んねえんだよ。
（標準語訳　：　2人とも馬鹿な事ばかりいっていないで。危ないところは通らないほうがいいのよ。）