じーじ　：　どーれ、もういぐなったがら家さかえりてーな。
看護士　：　山田さんもうすぐですよ。それまでは毎朝、この薬飲んでね！いいげ？
娘　：　それで、手術はいつ頃になりますか？
じーじ　：　おら、しりづはやだよ。こんな年んなって腹きってもしゃーめ。
看護士　：　だいじだよ、眠ってるうちにチャッチャど終わっっちゃーがら。

トミ子　：　いいが、歩くときは堂々とスッスと歩いてな。どろんこくっついてる靴はやだがんな。新しい靴はいでぎな。
みーちゃん　：　ママ、やっぱりスカートの方がいいかな？
トミ子　：　そだな、この間買ったグレーのでいがんべ。黒いタイツはいてな。

～到着後ロビーで～
みーちゃん　：　ママ、ちょっと緊張してトイレ行きたくなっちゃった。
トミ子　：　み、み～スカート、スカートがタイツんながさ入ってっと！
けつ丸見えだんべ～。おけつ丸出しでスッスと歩いてもどーもなんねわな！

みゆきさん　：　あんたんちの娘よ、一回何かのオーディション出してみたら。
うがっかもしんねがら。
トミ子　：　何かってなんの？まさか国民的美少女って感じじゃねーしな。
特技っつってバスケのドリブルついてたんじゃ違和感あっぺよ。
みゆきさん　：　いや、逆に目立つんじゃないの？
バレエとか楽器はよ、いぐらでもいっぺがらよ。
トミ子　：　ステージでバフンバフンってボールついてんの？でがーくて、口数すくないけどだいじですかって？
みゆきさん　：　そういうのいねーがらおもしれって！応募してみな。
わっち何かのオーディションあったら申し込んでおぐから。がんばっぺよ！
トミ子　：　……うがっても何でぎんだか。

喪主様　：　は～今日はどうもね。は～どうも。いそがしいとごね。
参列者　：　ほんとにお気の毒でした。お悔やみ申します。
くるしまながったんだって。い～顔してるわ。
喪主様　：　は～もう年だがんね。覚悟はしてだんですよ。
ひこの顔まで見られたんだがらいい人生だったんべ。
参列者　：　いぐっつでした？
喪主様　：　94だわ。びょうぎひとっつしねーで、老衰でいったんだがら大往生だわ。

親戚のおばさん　：　あら～お姉さんの料理、本当おいしいわ～。これ、里芋ですよね。
よく煮くずれしないで、味もしみてるし～。この鮎、お兄さんが釣ったんですって！すごいですね～。おいしいです。
とうちゃん　：　いなが料理だきっと、いぐらでもたべどごれ。
ここんちの息子　：　おら、里芋よっかステーキとかハンバーグがいいな。
おばちゃんちでは肉いっぱい食えんの？
親戚のおばさん　：　だめだめ、二人ともメタボだから、おひたしとか大根おろしでがんばっているのよ～。
とうちゃん　：　正月っくらいかだいごとゆわねで食いたいもん食ってぎなせ～。
もじもは～やげっぺ。