栃木弁会話
さて、栃木弁会話第1弾をおとどけします。
栃木県北部地方で編集者が実際耳にした会話を脚色なしに載せていますよ。
作成:しおり/ツッコミ:山嵐…のまいぷれコンビでお届けします。
(1) ある会社の朝のワンシーン
上司 : あ~だめだ。飲みすぎっちった。だれかこどいコーヒー入れてくんねげ。
部下 : なにがおってんの?もう年なんだからほどほどがいいんじゃないの。(きつい!?)
こどい→濃い (本当に濃いというニュアンス出てませんか?)
入れてくんねげ→入れてくれませんか
なにがおってんの?→気分わるそうですよ。
(上司に対しても方言を使うと敬語じゃなくともOKみたいな感覚が・・・)
(2) ある製造工場でのワンシーン
N課長 : なーんだいこれ、こんなこまっけーのぜーんぜんめーみや。
H社員 : 課長、年なんだわ、どれかしてみな。
N課長 : おら老眼さなんてなってねーがんな。誰だって見えねど、こんなにちっちゃくっちゃ。
H社員 : みてみー自分がやったらこんなにすーっと入ったから。メガネ作ったほうがいい
こんなこまっけーの→こんなに細かいの
めーみや→みえないでしょう
ねーがんな→ないからな 見えねど→見えないよ
ちっちゃくっちゃ→小さくては
みてみー→みてごらんなさい
(3) ある学校帰りのワンシーン
なっちゃん : じゅん君、今日放課後一緒に遊ばない?
じゅんくん : うん、いいよ。うちさ来る?
なっちゃん : うん、だけっと、うちとーとなっちゃんちさ行っててお母さん怒んない?
じゅんくん : だいじだよ。
なっちゃん : ほんじゃあとでね!
うちさ→家へ とーと→いつも
だいじだよ→大丈夫だよ ほんじゃ→それじゃ
(4) ある学校の朝のワンシーン
先生 : さぁー宿題を出してください!
生徒 : 昨日らいさまなってて怖くてできなかった。
先生 : うそつけ~雷さまなんてアーっという間に行っちゃったでしょう?
生徒 : ほんだげっと母ちゃんが、又なっから電気つけんなって言うんだもん。できながんべ。
先生 : そーいう時は、朝早く起きてやるように!!
らいさま→雷(栃木県北部は、雷が多くて有名)
ほんだげっと→だけど‥
できながんべ。→出来ないでしょう
(栃木県北部は、言わずと知れた雷の多発地帯!こんな会話結構あるんです)
(5) ある温泉でのワンシーン
おばさんA : いーやいやいや、な~んでこんなにこんでんだんべ。
おばさんB : あさま雨降ったがらだんべ。これじゃ畑できねがんな。
おばさんA : そーだわ。私もそんで来たんだから。
おばさんB : 雨っぷりの日は、もちっと早くこねーと座っとこねくなっちゃーね!
こんでんだんべ→混んでいるんでしょう あさま→朝方
できねがんな→出来ないからね そーだわ→そうよ! 雨っぷり→雨降り
もちっと→もうすこし とこ→所 ねくなっちゃーね→なくなっちゃーね
(農村部のレジャー施設は、天候が悪いと込み合うのです。逆に農繁期の温泉は、空いています。)
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