栃木弁会話
さて、栃木弁会話第5弾をおとどけします。
栃木県北部地方で編集者が実際耳にした会話を脚色なしに載せていますよ。
作成:しおり/ツッコミ:山嵐…のまいぷれコンビでお届けします。
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(1) ある温泉の脱衣所での会話
…入浴後、着替えていた70代くらいの女性2名の会話です。
Aさん : あれ?これ、おれの下着じゃねーわ。まちがえちったわ!
やだー、返してこねぐっちゃな。
Bさん : あんた、まだいいわー。わっちなんてこの間セーターまでぜーんぶ着終わるまで気がつかねがったもんな!
Aさん : 下着はだいたい おんなじだげっど、うわっぱりが違うからよー。
Bさん : その人あがってきっちゃねーうちに、はやぐ返してこ!
Aさん : やだなや、年はとりたくねーなや。
はー冷めちった。もう一回入ってくっかなー。はーよいしょ、と。
解説
日帰り温泉は、けっこう年配の方が多く、脱衣場では大きな声で会話をしていますが、今回のは、まさに驚くべき真実でした。
Aさんがどなたかの着替えを間違えて着てしまい、下着を着けたところで自分のものではないと気づいたのです。Bさんは以前上着まで着終わるまで気づかなかったのであなたのほうがまだましとへんな慰めをしています。下着の持ち主がお湯から出てくる前に元の位置にもどして来なさいとアドバイスもしています。おそるべし!
ツッコミ
…これは、大変おそろしいと思います。
皆様、衣服は奇抜なものを選んで、こういった女性のためにひと目で自分のものだと判断できるようにしておかないと大変危険な目に合う可能性があるのです!
『この会話はノンフィクションです。…本当に。』byしおり
(2) 孫とおばあちゃんの会話です。
↑泥パックです
(宇宙人ではありません)
ばあちゃん : なんだい、そのほっぺだんどご。まさか、 はーニキビじゃあんめ?
幸枝 : これ?押すと痛いんだわ。今、つぶしっちまーがなと思ってんだ。
ばあちゃん : やめとげ。とがめっちゃーど!
幸枝 : だいじだよ。その後、泥パックすっがら。
ばあちゃん : 泥パック?そんなの効くのげ?泥だったらい ぐらでもあっぺ。
幸枝 : もーばーちゃん黙ってて…
解説
孫のほっぺにできたできものを気遣うおばあちゃんでした。30代に突入した孫娘に対して年齢からしてニキビではないよね。と軽く憎まれ口をたたいた後、押しつぶすつもりで鏡を見ている孫に化膿しちゃうからやめなよと一応アドバイス。
孫は泥パックでアフターケア-するからと現代っ子ぶり、泥パックの存在を知らぬおばあちゃんに、放っておいてと懇願の図でした。
ツッコミ
孫娘、幼いかと思っていたら30代突入と結構大きかったんですね…
(3) 会社の同僚たちの会話
↑指です。一応。
A子さん : これ、見てみ、どうだい?ふふん♪
B男さん : 何だい?あれっ、ぶっちめたんけ?
C男さん : ど~れ、なに、はえめとまってんのが?
A子さん : ヨーク見てみろ!黒バラでしょ!!昨日ネールアートしてもらったんだ。
B男さん : ネールアート?なんだいそれ、遠ぐから見っとほんとぶっちめたみてーだぞ。
A子さん : ・・・・
解説
花も恥らう乙女のA子さんがネールアートを施して会社に来ました。小さな黒いバラのアートでした。とすると会社の男性陣は、何かにはさんで黒くなってしまったのか?とかハエがとまってるなんていっています。
A子さんファイト!
ツッコミ
うーん、山嵐も現場を見ていましたがA子さんは花も恥らう乙女では無いような…汗)
(4) ある主婦の会話
↑色々大変なんですね
主婦A : あんたげの娘高校終えたらどうすんだい?
主婦B : おらげのげ?上の学校さ行く気も頭もねーんだけど、勤めるのもやだって言ってんだよ。フリーターになんだと!!
主婦A : ふ~ん、ほんでも女っ子だからいがんべ!おらげなんか息子2人と もプラップラしててや~んなっちゃーべや!仕事してもす~ぐやめっち ってよ。甘やがしすぎっちったのかな?
主婦B : ほんでも、健康だからいいよ。
結婚でもすっぺと思ったらちゃーんと仕事もすっぺし!
主婦A : ほんとだわな!親はもう知んねどな!
解説
卒業間近の女子高校生の母親と、既に卒業した息子2人を持つ近所の仲良し主婦の会話です。娘の母親Aは、大学へも進学しない、就職もしない娘を快く思っていないのに対し、息子の母は、女の子だからそう神経質にならなくともと慰め、息子が2人とも定職につかず家でブラブラしているのを嘆いています。結論としては、もう親の役目は終わり、健康でありさえすれば、結婚が決まればしっかりするでしょというものでした。
ツッコミ
…土地は違えど、言葉は違えど、最近の親子問題が出てくるのですね!
(5) PTAでの会話
↑米俵…
父兄A : 山田さんちの『ゆーくん』今度学校代表でイギリスに留学すんだって!?
父兄B : へーやっぱりな。知ってる?
あそこんちのとうちゃん担任の先生んとこに米はこんでんだぞ。
父兄A : え~まじで?あんたなんで知ってんの?
父兄B : この間、先生が「おらげの米うまいうまい」ってゆーんだよ。って自慢してたもの。もらえば、まずいってゆいっこないよね。
父兄A : ほんとだわ!米で留学とったげ、あそこんちは。息子あんまりぱーっとしないもんね。
父兄B : ほんだげっと、米、もらう方ももらうほんだぞな。
ひーきしねぐればいーげっとな!
解説
山田さん(仮名)の息子さんが留学することになったことを受けての他の父兄同士の会話です。
山田さん宅では、毎年新米が出来ると先生のお宅に米をあげるらしい。「だっておいしいってほめてくれるから」という理由で。
その先生はお米のせいで山田さんの息子をえこひいきしていると思われている。先生、お気をつけあそばせ!
ツッコミ
金でなく、米というのが…あたたかいですね…
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。