栃木弁会話

栃木弁会話集8　～フリーマーケットでの会話～

さて、栃木弁会話第8弾をおとどけします。
栃木県北部地方で編集者が実際耳にした会話を脚色なしに載せていますよ。
作成：しおり/ツッコミ：山嵐…のまいぷれコンビでお届けします。
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(1)　フリーマーケットでの会話

客　：　この靴、ハ～イカラじゃないの！
売り手　：　いいでしょ！なんにでも合う色だがら合わせやすいですよ。ま～だ１回しか履いてないでお買い得ですよ。
客　：　わたし？だ～めだめ、こ～んなかがど高いの履いたらすッ転んじゃうがら。
しかもこ～だ狭いの足半分しかはいんみや。
ぺったんこのじゃないだめ、わっちら。いやよ、嫁にどうだんべと思って見てたの。
売り手　：　よそいぎにはいいんじゃないですか？
客　：　そだわな、300円には見えねわな！黙ってどごれね。嫁に会ってもね！

解説（しおり）
フリーマーケットに出店したときの会話。
少しかかとのあるベージュのハイヒールを手に取り、しげしげと見ているお客様がいたので、どんなお洋服にも合わせやすい色なので重宝しますよ。とおすすめしたところ、自分では、こんなカカトの高い靴は、ダメ。しかも狭すぎてはけないとのこと。お嫁さんにどうかと思ってみていたんですね。
そのお嫁さんと私が知り合いだったので300円だという事は黙っていて、とのことです。

ツッコミ
フリマはイイですよね！300円の靴なんてとってもお買い得～！ハ～イカラって言葉が素敵です。

(2)　組み内の集まりでの会話

春男　：　あ～つかれたなや！今日の草刈、朝6地集合っつったってジサマら5時過ぎには集まってんだもんな。
久男　：　そ～らそだんべや！おれらと違ってジサマ、バサマは昼間寝てられんだがら。
春男　：　ま～な、おれらこれから仕事だもんな。
光男　：　いや～もー終っちったのげ？い～や寝過ごしっちって。
久男　：　光男よ、おめ、いつもこーだな。終わりっころ顔だして、ずるがねーげ？
出不足払わなくちゃだめだんべ、な区長さんよ！
みんな　：　そーだよ、そーだよ。いつも何にもやんねでずるい。出不足だ～
光男　：　………

解説
出不足とは、参加すべき集まりに出てこなかった時に支払う罰金のことです。
ちなみにこの町内会の出不足金は5000円でした。
光男さんは、いつも行事があると、最後の頃に顔を出すだけで出不足金の支払いを免れるという技を使っていたのですね。今回はみんなからずるいと指摘を受けていました。

ツッコミ
何故に早朝から草刈をやるのでしょう…

(3)　主婦２人の会話

A　：　葉竹の出てるいいとこ知ってんだ。今うんまいんだよね～。油炒めにしてもいいし、おつけの実にしてもいいよね。
B　：　んで、どこまでいくの～
A　：　ま～ってろ、すぐつくがら。ほら、この土手だよ、い～っぱい出てっぺ！
B　：　…人んちの敷地じゃないのげ？だいじげや？
おじさん　：　ど～したい？
A・B　：　びくっ！！！
おじさん　：　取りずらがんべ？カマかしてやっからいっぱい取ってげ。
はぁ～しまづんなんねがら、あとからあとからはえてきてな。
A・B　：　すいませ～ん。（おこられっかと思ったずや）

解説
6月から7月にかけてハチクという竹の子の細いタイプのものが旬を迎えます。
車で走ると土手なんかに生えてるのを良く見かけます。今回この主婦２人はどこぞの敷地内のハチクを取っていたのです。主が様子を伺いにやって来たときには、叱られると思っていたのが逆に取りづらいようなのでカマを貸してくれるということで胸をなでおろしたようです。

ツッコミ
田舎は感覚ズレてますからね…普通大丈夫なことが、全然駄目だったりと逆のパターンもあり

(4)　夏休みの予定

真奈美　：　あんた～夏休み子供らどごさつれてぐの？
里子　：　たいしたどごいがねよ。お盆休みにどっか旅行でもいぐがなと思ってたんだけっと、たがくってな～
真奈美　：　今年は旦那の実家もいがね。かまねんだ～。子供が小学校最後だから、いろいろ連れてってやっぺど思って、あんた！デェズニーシーさいがねげ？
里子　：　かまねげっと、車でげ？混むんじゃねーのげ？
真奈美　：　朝間はやーぐ出てげば、だいじだんべ。朝飯作ってぐがら。
里子　：　ほんじゃそうすっぺ！子供らも喜ぶわ！

解説
夏休み前にはこんな会話をよく耳にします。この辺は那須高原という観光地が近くにありますが、夏休みは混むから行かないという話を良く聞きます。でも他の場所だと混雑していても平気のようです。
ご主人の実家は後回し。子供が喜ぶのが第１なんですね。

ツッコミ
真夏のディズニー！しかもお盆！ランド内は一定方向にしか進めないので（人多すぎで）頑張って下さい。

(5)　あるカラオケボックスでの会話

勉　：　さて、ほんじゃそろそろうだってみっけ？やっぱり氷川きよしだんべな！
最初は…あれ、てばだぎがねーど。てばだぎねーとうだいだぐなんねな～。
貴　：　（唄が終って）調子っぱずれのやつはやめろやな！でもよ！なんだか音へんなどっから、むってねーげ？
勉　：　あれ、おれマイクぼっこしっちったのがな？そーいやーむってっとな。あ-、あ-。
貴　：　ぼっこしっちったわ！こんどおれうだってみっから。音むってっかどーかよーぐ聞いてろ！
勉　：　だめだわ！おがしーわ！
貴　：　おごらんね－うちにかえっけ？なんだが盛り上がんね-なやな！もう一軒いぐげ？