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栃木弁会話

栃木弁会話集13 ~ある 家庭の会話~

さて、栃木弁会話第13弾をおとどけします。
栃木県北部地方で編集者が実際耳にした会話を脚色なしに載せていますよ。
作成:しおり/ツッコミ:山嵐…のまいぷれコンビでお届けします。
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(1) ある 家庭の会話

おじちゃん : もちっとがまんしろ!もちっとだから、だーめだよ、体に力いれっちゃ!
ももちゃん : だって~ いたいよ~。
おじちゃん : あっ、みえてら!もすこしで出でくっから、おー!でけぇ、でっけーぞ こりゃー。
ももちゃん : やめてよも~。
おじちゃん : やめられっか!耳聞こえねぐなっちまーぞ これじゃ、こりゃ今まででいっちばんでっけーぞ!
ももちゃん : ・・・・・・・・・・・
おじちゃん : ほーらとれた、すっげーな、小指の先ぐれー あっつぉー !!!
みんな集まれ、みてみ!このみみっちょ、すっげーべ~。

解説(しおり)
みみっちょとは、耳くそのことです。6歳のももちゃん(女の子)が親戚のおじちゃんに耳掃除をしてもらっている時の会話です。口にペンライトを咥え、太ももに子供の頭を載せ、足で動かないようにロックをかけての作業。
こんなに大きな耳くそが入っているんだから取らないと耳が聞こえなくなるよと力説しています。
結果的に小指の先ほどのでかい獲物がとれたんですねぇ~。

ツッコミ
○▲%×~…以前、耳がちょっとおかしくなって耳鼻科に行ったら吸引器で耳の掃除されました。
『…ちゃんと耳の掃除して下さい』とご忠告をうけました。…に、2回ほど…


(2) ある デパートでの会話

 : この靴○○cmありますか~。
店員 : すいません 出てるだけなんですよ。
 : じゃ これはどうですか~。
店員 : すみません この手は出てるだけで・・・・
 : じゃ これはありますか~?
店員 : お取寄せになります~。
 : こごはデパートじゃねーのげ!!品揃えが悪すぎんじゃねーの!!!
店員 : おいといても売れませんから (逆ギレ)

解説(しおり)
あるデパートでの話。運動靴を買いにきた50代の主婦と店員の会話です。
お目当ての靴のサイズが見つかりません。妥協して、じゃ、これは?と聞くたび『ない』とか『お取り寄せ』になりますの連発。デパートならあるでしょう。の期待を裏切られっぱなしで切れてしまいました。
地方都市でよくある現象です。

ツッコミ
セールだったりするとよくありますね…。あと、サイズがあっても色が無い場合とか!!!


(3) 農村部の主婦の会話

絹代 : たまなもってぎなー。
ウメ : いーや、あんたんとこのたまな、でーっかぐなったなー。かっ だい、いいやつだわ!
絹代 : そーだんべ、今年はうまぐいったなたまなむぎの天気だったんだわなー。
ウメ : ほんだげっとおらげの嫁の作ったたまなは、だめだったわ、ペソペソだぞー
絹代 : そーけ!もってきな!いぐらでももってぎなー。
ウメ : こんだげ大きかったら くいであるわー何かつきぎしなくちゃね。
絹代 : つきぎなんかいんねー、あんた げからこの間大根いーっぱいもらったしー。

解説
たまなとは、キャベツのことです。球のような形状からそう呼ばれているようなんです。
大きくて硬いものがいいキャベツの条件。絹代さん宅のキャベツはまさしくそれ。
ウメさんは、嫁のつくったキャベツを柔らかいペソペソと嘆いています。つきぎとは、お返しのこと。
先日大根をもらったからいらないよ。と言っているのですね。

ツッコミ
久しぶりに、わけのわからない会話が炸裂してました。


(4) 交通取締り中の会話

警官 : はい止まって!! 免許書!今日は、お酒の方は飲んでますかー?
益子 : 酒は飲んでねーよ!ビール一杯だけね。
つきあいってもんがあっから、 ビールは酒じゃあんめね?おまわりさん?
警官 : ビールもりっぱなお酒ですよ!こごに息ハーってしてもらえますか?
益子 : 今日はクリスマスっつーごどで、かんべんしてもらえっけ?あれ、おまわりさんも益子っていうのげ?おれもだよ~。○○町げ?
警官 : …今度から注意して下さい!
益子 : こんどっから気をつけま~す!

解説
電車のないこの地域は、飲酒運転は結構多いですね。年末だと代行車も2時間待ちとか。
益子さんは、ビールを数杯飲んで、でも酔っ払ってはいなかったんですね。
ビールは酒じゃない!なんて難癖をつけたあと、警官と同じ苗字で親近感を覚えたようです。そのせいかどうか、見逃してもらえてついていました。

ツッコミ 
苗字が一緒だと酔っ払いに親近感を覚えられる警官…ご苦労さまです。


(5) あるネギ農家の会話

 : まいったなー日陰んとこ つるんこつるんこすべっちってー。 よ~ぐ降ったわな-ゆぎ!
浩二 : 反則だぞな、朝方あーんなに晴れでたのにな!
 : おーらびっくりした、昼に外でてみたっくれゆぎよごがらふってんだもんなー。
浩二 : 急に降っからネギ、出荷しそごなっちったー溶げるまでひっこぬげめーべろんべろんになっちゃーもんなー。はーあしたすっごとねー。
 : 温泉さでもいぐかー、しゃーねな、ゆぎじゃよ!!

解説
この冬、雪がはじめて降った日の会話です。後ろの家の武さんが浩二さん宅にやってきて世間話をしています。この日は、朝方とてもよい天気でしたが昼近くから急に激しく降ってきたのです。
ネギを出荷しようとしていた浩二さんは、畑から採っていませんでした。
雪が積もってしまうと溶けるまで仕事がなくなってしまうんですね。
雪が降って仕方がないから温泉にでも行きましょうかと誘っていますね。

ツッコミ
雪降ってるのに、自家用車で温泉に行くということがすごく素敵です。


(6) お風呂での会話

 : ママ~あついよ~。
 : 今、ちーっと水入れてっから、よーくかんましな!!
 : あつくて かんませないよ~
 : そこに 棒あっぺ、それでよ~ぐかんますんだよ。
 : これ?でも、ミーちゃん シャワーだけでお風呂入んないからかんまさない。
 : 中入んなくちゃだめだよ。あったまんないかんね。
くびったまんとごよーぐあらってから入りなよ!

解説
かんますは、かき混ぜることです。結構寒いこの地方では、お風呂は暖をとるひとつの手段でもあります。
くびったまは、首。ひざは、ひざっかぶなどと言います。
昔ながらの家では、深いタイプの風呂桶が多く、かき混ぜ棒は常備してあるんですよ!

ツッコミ
何故に首から洗うのかが謎です。名探偵でも推理不可能でしょう。

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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