栃木弁会話
さて、栃木弁会話第22弾をおとどけします。
栃木県北部地方で編集者が実際耳にした会話を脚色なしに載せていますよ。
作成:しおり/ツッコミ:山嵐…のまいぷれコンビでお届けします。
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(1) ある100円SHOPでの会話
じいちゃん : い~やいや~な~んでもあんだな~!
なんだい、これ!メガネげ?これも100円なのげ?
たまげたなや~老眼鏡だと!
ばあちゃん : ほんとに100円だわ!
もどはいぐらなんだんべんね?
じいちゃん : ほんとにめーんのがや?あ!よーぐめーるわ!
たいしたもんだなや!
ばあちゃん : 100円じゃ使い捨てにしたっていがんべ!
『じーちゃんいっつもメガネどごさしまった!』っておごってっからいぐっつがかってぐげ?
じいちゃん : 2っつも買ってこーや!
解説(しおり)
100均ショップに始めてきた老夫婦の会話です。
入り口付近の老眼鏡が100円なのに驚き、元値はいくらなのか、本当に見えるのか話しています。
このおじーちゃんは、いつもメガネを無くし、どこにしまったの?とおばあさんのせいにしています。
それで、2つ買っていこうということになったんですね。
ツッコミ
もう場所ごとにメガネ置いた方がいいんじゃないっスか…?
とはいえ、老眼鏡もあるんですねぇ!
(2) ある叔母と姪の会話
おば : 今日は疲れっちって何も仕事しねーっちった!
夏負けしたんだわな。だるーいんだもの。
めい : 今年はあづがったもんね。夏 の疲れが今ごろ出んだわね。
おば : ごはんもあんまり食いたぐないんだよ。だがら、じゃんがら煮て食べてんの。これ、あんたも食べてみな。
めい : うんまそーじゃないの~。よばれるよ!
よーぐ味しみてうんまいわ!おばちゃん煮物じょうずだわ!
おば : そーけ?少し持ってって子供にくわせな。
めい : わりーね。
(3) ある葬式での会話
お手伝いA : なんたって急だったね~。
お手伝いB : ガンだったんだと!
わがいがら廻りがはやがったんだわね。
お手伝いA : そ~なのげ。
わがい奥さん残して気の毒だわな。
お手伝いB : わがいのにね、ごげさんになっちってほんと気の毒だわ。
いっぐらうるせーとうちゃんでもいなぐなれば寂しいもんだ
解説(しおり)
組内の葬式での手伝いに来ている奥様達の会話です。
若いから転移が早いとか、奥様が若いのでごけさん(未亡人)になるのが気の毒と言っています。
亭主元気で留守がいいよねなどと、人の葬式で能天気なことをくっちゃべっていましたよ!
ツッコミ
若いうちの癌って廻りが早いんですか!?
(4) ある 友人同士の電話
光枝 : あ!あんたげ?
今日よ、パチンコ行ったんだげっと、6万もまげっちったどや!
新台だっつーがら行ったのによ!そろそろくっぺと思って回しても単発1回きたっきり。ごっせやげっちった!
きよみ : そんな台あぎらめて他の台に行げばよがったでしょ!
光枝 : ほんだって次の人が来てすぐかがったらごっせやげっと~。
私何回もあんだ~そういうこと。
きよみ : ほんじゃしゃーねね。
ま、程ほどにしなよ~。
おとうさんにみっかったらまたおごられっから。
光枝 : あんた言うなよ。ほんだね。
解説
パチンコにはまっている光枝さんは、損をしても儲かってもきよみさんに電話をかけてきます。
新台に期待をかけて行ったものの確変は一度もなし。
ごっせやげっちった!を連発していました。
頭にきたとかくやしいという意味なんですよ。『じゃあね』を『ほんだね』と言っています。
年配の方が結構こう言います。『ほんじゃね』が変形したのでしょうね。
ツッコミ
田舎はパチンコくらいしか無いですしねぇ…
無駄に多いですよパチンコ屋。それ以外無いのか、と…
(5) 駅の窓口での会話
旅行者 : 東京まで往復ください!
駅員 : はい、東京で何泊すんだい?何しにいぐの?
旅行者 : 1泊だよ。友達の結婚式に参加すんですよ。
駅員 : ほんじゃ疲れっちゃーど大変だがら座席指定にすっけ?
旅行者 : そだね。
解説
こんな会話、東京だったらプライバシーの侵害になるわね。
これはたまたま知り合い同志の会話だったようです。まさか、いくら田舎でも駅でこんなこと聞くはずないよね~
ツッコミ
東京だろうと、どこだろうと聞いてきたら『へ?』ですね…
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