栃木弁会話
さて、栃木弁会話第38弾をおとどけします。栃木県北部地方で編集者が実際耳にした会話を脚色なしに載せていますよ。
作成:しおり/ツッコミ:山嵐…のまいぷれコンビでお届けします。
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(1) 病院の受付で…
患者さん : なんだいこれ、しち面倒くせーなや、おらは~やだ!
受 付 : もし良かったら書きましょうか?
患者さん : そうしとごれ!
受 付 : え~何かアレルギーはありますか?
患者さん : 嫌いなものげ?俺はマヨネーズがダメなんだ。
受 付 : 食べるとブツブツが出るんですか?
患者さん : 出ないげっとマヨネーズだめなんだ!
解説(しおり)
初診の患者さんがどうしても書かなくてはならない問診表を見て70代と思しき男性が戸惑っていました。
そこへ、受付の若い女性が救いの手を差し伸べたのですが、アレルギーを嫌いな物とかん違いしたらしく何度もマヨネーズと連呼していました。合掌
ツッコミ
それでは私は、しいたけアレルギーです
(2) ある病院での診察風景
先生 : どうしたんですか?今日は?
患者さん : めどっこんとこになんかでぎっちったみたいなんだわ!
いだくてしょーがないんです!
先生 : ??(看護婦さんに何て言ってるの?)
看護婦さん : お尻の穴に何かできているみたいで痛くて仕方がないといってます。
先生 : ウォホン!で、いつから痛いんですか?
患者さん : おら、痔主さんだがらいっつもいてーんだげっとよ、昨日からは、尻でおがんじめが踊っているような痛さなんだわ!
解説(しおり)
ある看護婦さんから聞いた話ですが、東京から派遣されて間もない先生はこの地方の話が時に分からない場合があります。こんな時頼れるのは年配の看護婦さんなんですね~。
あなとめどというのがありますがこの辺ではめどをめどっこ。 あなは、当然あなっことなります。おがんじめとは、物乞いのことですが、物乞いが踊っているような痛さとはどんなんだろうか(確かに痛そうではあるが)
ツッコミ
なんとも楽しそうな痛さですね!
(3) 昔ながらの商店で
もーやん : おごれ~
店主 : あれ、もーやん今日は孫と一緒げ?何やっぺ?
もーやん : これの(孫の)ご飯じゃわんよ、そろそろままごとじゃないほんしこの茶碗使わしてやっぺど思ってな。
店主 : そごらへんの棚にあるわ。これなんか小ぶりでいいんじゃないの。
もーやん : (孫に向かって)こら!わすらすんな、おっこどしたらたいへんだがら!
店主 : だ~いじだよひとっつふたっつわっかげたって!
(4) ひ孫が産まれた!
トミ : おらげの孫嫁に子供ができたんですよ~。
勝蔵 : そ~け!そりゃめでたいね。あんたもひー孫持つ年んなったげ?そんでおどごっこげ?女っこげ?
トミ : おんなっこなんですよ~。麗佳っていうなまえなんだと。どごぞの芸能人みたいだんべね。ばーちゃんが畑しながらおぶってんのにね~
勝蔵 : 今はみ~んなハイカラだがらね。おらげのひー孫は萌香だぞ!これもかっこいいべ?昔、芸者にあったような名前だんべね。
トミ : そだわね。わっちらが子供の頃は子供がいっぱいいたから、いいかげんだったんだよね~。
解説(しおり)
トミさんが老人会の集まりで会長の勝蔵さんにひ孫ができたことを報告していました。
最近の子供の名前に話が及びハイカラな名前が多くなった。昔は子沢山だからいいかげんに名づけられたと話していましたとさ。
ツッコミ
最近は、読めない名前の子とか多いですよね!
(5) 運動会の出来事
佳代 : 今年の運動会どうだったい?
照子 : いや~よ!父兄が出るやつで棒をくるくる10回以上回したあと走るやつがあってよ、わっち思いっきりすっころんちったずや!
お~はずがしだんびや~。
おらげのとーちゃんがいっちばん笑ってっからごっせやげたずや。
佳代 : ずで~んてげ?いや、とーちゃんじゃなくてもおもしれがったんべよ!
迫力もんだったんべな~。
照子 : まあな。は~もうあれはやりたぐね-わ。綱引きのがよっぽどましだわ。
解説(しおり)
毎年春に行われる小学校の運動会。農村部の小学校は親の出番が多いと以前も紹介しましたが、今年の種目は趣向が凝らしてあり、折り返し地点で棒を地面につき回ったあと、走ってゴールするというもの。
照子さんはヨタヨタとした挙句、派手に転んだようです。
みんなにおもしろがられていましたよ。(学校側の狙いはこれ?)
ツッコミ
学校側の狙い通り、ふくよかな方なのでしょうか。それにしても10回グルグルは多いような
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