栃木弁会話
栃木弁会話第61弾をおとどけします。
栃木県北部地方で編集者が実際耳にした会話を脚色なしに載せていますよ。(2008/3/17)
作成:しおり/ツッコミ:山嵐…のまいぷれコンビでお届けします。
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(1) ずいぶん長持ちすんな~
徳子 : あんたその飴あさまっからなめてね~げ?
恵子 : そだよ!むっそいんだわ~!
徳子 : かなりむっそいわ!わっちの飴はは~3個目だもの。
恵子 : でも、あぎっけっとな。のどの飴だがらしゃーねな。
解説(しおり)
なくなるまでの時間が長くかかることをむっそいといいます。
特にながもちする飴というところで使われることが多いようです。むっそい飴は、飽きるけどのど飴だからしかたないねと言っています。
ツッコミ
途中で出し、保存しておくわけにもいきませんしねえ…
(2) 近所の主婦達の会話
さや子 : あんたんちの娘、いぐっつになったの? ずいぶんおっきいんだないの。
トミ子 : 小学校6年生だよ。がらばーしでがくてもそばえてばっかりだよ。
さや子 : あれ、そーなの。大人みてーだげどね。
トミ子 : 油断したっくらい、パイパイまでさわってくっから始末んなんねよ。
さや子 : ま、触られるうちがはなだげっとな。おらげのなんて見向きもしねーど。
トミ子 : ……
解説(しおり)
トミ子さんが最近よく言われることです。みーちゃん(小6)がとても大きいと。
でも、トミ子さんは、体ばかり大きくなっても中身が成長していないよと応えています。
そばえているは、甘えているということです。油断をすると胸まで触ってくるのよと。もう子供の大きいさや子さんは、触られるうちが華だよと。
ツッコミ
小学生に見えない子、多いですね!
(3) ちーだらまっか
コーチ : どしたの?目じゃあんめ?
田中 : あの4番の肘があたった。目がめーね。
コーチ : ちーだらまっかだわ!ちっとベンチさ戻れや!
田中 : いてぇ~、目えんながさ血が入ってボヤ~っとすっとや。
コーチ : 水道で洗ってこ!
解説(しおり)
ある中学校の男子バスケットの試合中の会話です。田中さんの顔面に相手の肘が当たり、倒れたかなと思ったらあたりに血がいっぱい。大量の出血で当たり一面に血がつくことをちーだらまっかと言います。
水道でよく洗って、目の上にバンソウコウを貼って事無きを得たんです。
ツッコミ
ちーだらまっかな量の鼻血が出たのでしょうか
(4) 育成会の集まりで
きみえ : 昔はよ、近所の子供がいっぱい集まってみんなであそばなかったげ?
陽子 : あっそんだよ~。決闘だの、かんから蹴りだのしてよ、真っ黒んなって遊んだどな。
きみえ : 今じゃゲームばっかりで、外さ出ねーもんな!
陽子 : かんからひらいでもやらせっけ?
きみえ : 環境問題もクリアーしていいぞな!
陽子 : そだわな!そうすっぺ!
解説(しおり)
きみえさんと陽子さんが、育成会の集まりで今の子供はゲームばかりしていて外で遊ばないという話をしています。昔は決闘や、缶蹴りで遊んだのにねと。陽子さんの思いつきで町内会の缶拾いを子供達にやらせることに…。かんからってからっぽの缶のことですよ!
ツッコミ
DS缶蹴り、とかあれば一緒にやってくれるかもしれませんね…
(5) すっかんぼ
弘 : 今のこどもら、学校帰りにすっかんぼくったりしねのげ?
聡 : すっかんぼげ、なっつかし~なや、むがしよぐ食ったどな!
弘 : すっかくてな~!すっかいがらすっかんぼっていうのがな。
聡 : そだね~の。今でもあっけ?
弘 : おらんちの方にいぐらでもあら~。今度持って来てやっから!
解説(しおり)
60代のご近所さんの茶飲み話です。すっかんぼとは、タデ科 多年草で、茎は中空で約1.5mになります。
若い茎は食料となり、すっぱいもので、ハーブのようなものです。別名 すいばといいます。お二人はすっかんぼをとても懐かしく話しており、弘さん宅の近くで自生しているのを持って来てもらうことに…。
ツッコミ
イラストが女の子になっておりますが、どうか気にしないでください
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