栃木弁会話
(1) セルフスタンドって?
江連 : いや~よ、あそごのふたまたんなってとごのスタンドあっぺや、あそごへ入ったくれ、他の車いね~のによ、店員がひとーつもこね~んだずや。しば~らぐ待ってもこね~がらよ、ごっせやげっちったよ。
山田 : なんだい、それ商売っけのねぇスタンドだなや!
西山 : どごの?バイパスと400号の間んとご?
あそごセルフだんべね。自分で入れっとごだよ!
江連 : 自分でげ。なんぼ待ってもこね~はずだわな。
解説(しおり)
この地域でガソリンスタンドのセルフができたのは2~3年前。そんなに多くはありません。
江連さんは、そのスタンドに入って係の人が来るのを待っていたようなんですね。ひとーつもこね~んだずやは、ちっとも来ないの意です。
山田さんもセルフを知らなくて、商売気のない店だなんて言っています。西山さんが知っていたんですね。
ツッコミ
冬とか夏のセルフスタンドは嫌ですね…今の季節がちょうどいいです。
(2) 花見にまつわる会話
奥田 : おーたらの方ははーさぐら咲いたげ?
熊倉 : ま~だだわ。こごんとこさみーもんね。さぐらもちじごまっちゃーよ。
奥田 : そだわな~。おら、明日花見なんだげど咲いてなくともやんのがな?
熊倉 : やっぺや~!さげさえ飲めればいいんだがら~
奥田 : そだわな~。おら3週れんぞぐの花見だずや♪
解説(しおり)
大田原に住む熊倉さんと、那須烏山市に住む奥田さんは従兄弟同士。桜の開花について話しています。
この地域の方は地名も省略形で呼ぶことが多いようです。おーたらは、大田原です。
ここのところ寒い日が続いて、つぼみが縮んでしまうのではといっています。花見は、花が咲いていなくとも、お酒さえ飲めれば、とも。
ツッコミ
とりあえずわいわい飲めればそれで良し、ですね。
(3) 靴屋さんでの会話
トミ子 : あの~この子のバスケットシューズお願いしたいんですけど!
あれ、どのやつがいいんだっけ?
みーちゃん : これだよ。オレンジの新色のだよ。
店員 : あ、これね。今キャンペーン中だがらお得ですよ!このふたっつ履いて見て!
トミ子 : 24.5でいいのがな?
店員 : お母さん!25センチでちょっぴただわ!
トミ子 : え、25?なんてでっかいの~。またでかくなったんだね。
解説(しおり)
みーちゃんがお母さんと一緒にバスケットのバッシュを買いに行ったんですね。前回は24センチだったので、24.5センチを履いたところ少し窮屈。25センチになっていましたよ。
丁度ぴったりのことを『ちょっぴた』と言いますよ。
ツッコミ
足のサイズ、大きいんですね…
(4) お花見に行ってきた!
忠行 : 昨日、花見行って来たんだって?きれーだったがや?
正明 : いや~よ!前の日あめっぷりだったんべ!おらっちの子供よ、あの坂んとっから、おっこっちって、でろんこだらげだよ。
忠行 : いやいや~たいへんだったな。あめっぷりば~りで寒いしな~。
あんまし人でてながったんべ?
正明 : いつもより少ながったね。おらもさみくってよ。す~ぐ帰ってきっちった。
忠行 : さみがったもんね。
解説(しおり)
今年の花見シーズンは、雨の日が多かったですね。しかも寒かったし。花見に行った正明さんは、子供が転んで泥だらけになってしまったことや、寒かったことを忠行さんに話していました。
ツッコミ
この辺りの屋台はオーソドックスなものばかりでつまらない!と誰かが言っておりました
(5) 1円パチンコ
鈴木 : イチパチっては~行ったげ?
まっちゃん : 行ったんびや!は~何回も行ってっと。この間なんかさ、100円でかがってよ。結構続いたんだずや。
鈴木 : ほんじゃいがったわ。いぐらもーがったの?
まっちゃん : 夕方までこみっちらやってよ。9千円だったわ。普通のパチンコ屋さんだったら
4万円コースだったのにな。
鈴木 : しゃーんめ!出すのもすくね~んだがら。
解説(しおり)
この地域にも普及された1円パチンコにまつわる会話です。通常3.5円~4円の換金率のところ、1円でできるとあって、あまりお金を使いたくない人々で賑わっています。
出金も少ない変わりに儲けも少ないのは当然だよと話していました!
ツッコミ
そういう所は儲けを狙うための事前練習、ということで行けば良いのでしょうかね
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