栃木弁会話
栃木弁会話第94弾をおとどけします。
栃木県北部地方で編集者が実際耳にした会話を脚色なしに載せていますよ。(2011/5/1)
作成:しおり/ツッコミ:山嵐…のまいぷれコンビでお届けします。
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(1) ばがでもあっぺ
みーちゃん : (tel,tel)ママ、おしっこ忘れちゃった!持って来て!
トミ子 : はあ? おしっこ学校ですればいいでしょ!
みーちゃん : ちがう、尿検査のやつ。
朝採ったやつ机の上においたまんま来ちゃったの~
トミ子 : ばがでもあっぺ!ほんじゃちょっぱやもってぐがら。
校門のとごにいろ!
みーちゃん : サンクス!
解説(しおり)
尿検査の尿を採ったまま家に忘れて行ったみーちゃんから、SOS発信があったんです。
トミ子はこんな時すぐに言います。ばがでもあっぺと。ばっかじゃない?的な意味合いです。
ツッコミ
机の上に尿を忘れるのって何かイヤです
(2) ほうれん草食うなや!
息子 : お~ ばあちゃん、そのほうれん草はくえねど!放射能たがってっから
母親 : なんでだい?よーくと洗えばだいじだんべや!おひたしにすんだもんよ!火とおすのに。
息子 : 放射能はおっかねーよ!目さみえねし、においもしねーがら。
母親 : そんなごとあっか!やだらおめは食うな!
息子 : 出荷場にもほうれん草は食うなって書いてあったど。
食うなっつうもん食うなや!トミ子にもやんなや!あそこは子供もいんだがら。
母親 : はーわがったよ。トミ子には大根取ってやっからいいよ。
解説(しおり)
農家の90歳になる母親と60過ぎの息子の会話です。年寄りに放射能の説明は、いささか難しいようです。野菜を誰かにあげるのを楽しみにしている、おばーちゃんの楽しみは奪いたくないのですが…。
ツッコミ
せめて子供には、安全なもの食べさせてあげたいですね。
(3) ディズ○ーさいぐべ!
よし子 : あんた、ディ○ニーさ行ってこねげ?やっとごさオープンしたんだわな。
ユキ : いや、わっちはまだそんな気になんねな。お墓もめっちゃくちゃなまんまだし。とーちゃんの会社ボーナスも出ねがしんねし。
よし子 : ほんだってよ、この震災で子供らいろんなごと我慢しててかわいそうだない?楽しましてやりたくない?
ユキ : そらそだげっとよ。さきだつもんがな~。おらげにもだれが義援金くんねがな?
よし子 : そだわな~。ほんじゃ来年いぐべね!
解説(しおり)
1ヵ月ぶりにオープンしたディ○ニーランドのニュースを見たよし子さんが、ユキさんにディズ○ーへ行こうと誘っていました。ユキさんの家は地震でお墓が壊れたりして物入りで無理とのこと。誰か義援金くれないかしら~と言っていましたよ。
ツッコミ
観光地にお金落として復興支援したいけれど、自分達もお金厳しいですしね…
(4) ゆうちゃんフィーバー
木下さん : 日ハムの斉藤勝ったわな。なんちゃ早い球でもねーみてーだげっと。あの人は運がいいんだわな。
三浦さん : 何かもってんだんべ。
気付いたっけすっげーいい成績のごすがもしんねどな。
木下さん : ぼっとすっとな。
三浦さん : ああいう星の下にうまれたがったなや。女っ子にももてっぺな~
木下さん : よりどりみどりだんべ~!
おらげのむごにきてくんねがな?ゆうちゃんでも遼君でもいいがらよ。
三浦さん : おめげの娘は~30すぎてっぺ!のぞみ薄だわな!わりきっと。
解説(しおり)
60代の男性二人が野球談義をしていました。斉藤投手が昨日勝ったことから、彼は何か持ってるから今年いい成績を残すかもねと。そして、ああいう青年にうちの婿にきて欲しいと望んでいます。
でも娘は30越えているとも。ぼっとすっとは、ひょっとすると。わりきっとは、悪いけれどです
ツッコミ
遼君なら、なんとなく年上選びそうですね
(5) でばだぎ
じーちゃん : みてみろ、あれてばだぎしてっから!
ばーちゃん : めんごいね~。おらげの雄太もあのっくらいのとぎはああだったわな~
じーちゃん : ちっこいとほんとめんごいな~。あ~ねごめいっからてばだぎしてんだわ。
ばーちゃん : あ、いぐっつんなんですか?
子供の母 : もうすぐ2歳なんですよ。ちっともじっとしてなくて、たいへんです。
ばーちゃん : 今がいちばんかわいい時ですよ。おだいじにしてくださいね~
解説(しおり)
老夫婦が公園で小さい子を見かけての会話です。
手をたたいて入る様子が何やらかわいくて、見とれていたんですね。
子供は猫を見て手をたたいていたんです。ばーちゃんが子供の年を聞いていました。
ツッコミ
もう少し大きくなれば、多少は大人しくなる…かな?
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。