伊藤　：　い～やこないだの地震すげがったな～。あんたげだいじだったげ？
山本　：　だいじだ～まえっからおんぼろだがら壊れたがどうだがわがんね～
あんたげは？
伊藤　：　うちは屋根瓦がおちたぐらいでみんななんともながった。東北の人たちに比べたらいい方だよね。なんせほら、津波がないがら。
山本　：　津波っちゃホント、おっかないね～。一瞬だものね。火事よっか おっかないわ。怖い思いしたんべね～。
伊藤　：　うちは買ったばっかしの地デジテレビ、だめんなっちったげっと 、家族が無事だらばね～。なんとかね～。

典子　：　あんた地震の時どごにいたの？わっちは会社だったげっとよ。
コト　：　おらパチンコ屋だ。あんた、すげー人いたぞ！朝の9時っからまわしててあたんなくて2時30分過ぎにかがり出してよ。そんで地震だんべや。その人な、一回目の地震の後もどったんだずや。
典子　：　え～！！結構大きな余震来たよね。入れたんけ？
コト　：　はいれみや～。お店の人におっとばされてたわ。
典子　：　こういうときは何の補償もないんでしょ？
コト　：　あんめや、ちゃーんと書いてあるもの。停電とか災害時にはってよ。
おら、まだ残高残ってるカードもさしっぱなしだずや。

相田さん　：　あ、余震だ！けっこうでっけえ！！
さつき　：　ちがーど。ヘリコプターだど！ちょうどおらげの上通んだよ。プロペラふたっつついてるやつよ。
相田さん　：　あ、ほんとだ～。かなりの衝撃だわな～。随分低空飛行なんだないの～
さつき　：　福島に行ってるやつじゃないがと思うんだ。原発、こっからすぐだもんよ。
せっかくすげえ地震に耐えたのにこれで崩れたらさんざんだわな。
相田さん　：　だいじだ。そのうちおさまっから～

トミ子　：　もしもし、あ、しばらぐです～。すごかったねこの間の地震。なんか被害あったの？
電話のユキ　：　いや、心配で電話したんですよ。栃木って東北でしょ？
トミ子　：　いや、いちおう関東だげっと、結構強く揺れたもんでね、買ったばっかしの地デジテレビ、やられっちまったよ。でもそんなっくらいであとはたいしたことなかったよ、おかげさんで。じーちゃんもばーちゃんも元気だよ。
電話のユキ　：　そらよがった。電気も水道も大丈夫なの？
トミ子　：　いちんちだげだったね電気がとまってたの。ほんでもお墓は建て直しだわ。
電話のユキ　：　なんか必要なものあったら言ってね。おくるから～。

幸子　：　あんたんちの裏山ヒビはいっちったんだって？
ユミ　：　そ～なんだよ。割れてっとこぺたんぺたんやってったげっと、応急処置じゃだめだわな。やまみちなんかぶっつぁげてんだずや。
幸子　：　ぶっつぁげたのげ？　
ユミ　：　みてみろこの写真、な、すげがんべ？
幸子　：　いや～、すげなや！われてんな。何箇所もな～。山全体が崩れんじゃないのげ？　おっかないね～余震のたんびにひやひやだわな。
ユミ　：　あまやにす引っ越すがなって思ってんだよ。あんしんだんべあそごだら。