栃木弁会話
栃木弁会話第102弾をお届けします。
栃木県北部地方で編集者が実際耳にした会話を掲載していますよ。(2012/5/8)
作成:しおり/ツッコミ:山嵐…のまいぷれコンビでお届けします。
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(1) ファミレスで
子供:ママ~おしっこ~
ママ:たっちゃ~ん、おしっこだって~
解説(しおり)
隣のテーブルの若いご夫婦と男の子の会話です。料理が出てきたところで男の子がおしっこと。ママは、連れて行く気が全く無くお父さんに行くようにと。くうべと思ったとは、食べようと思った。はっこは、はやくおいでの意です。
ツッコミ(やま嵐)
トイレの後のから揚げは、お箸で取ってくださいね
(2) 口見舞い
田中さん: あんた、聞いたが?西のせーやんよ、また入院したんだと。
中野さん: は?こないだ退院したばっかしだんびや。どしたんだい?
田中さん: 傷口がよ、うんちったんだと。なんだがはれっちてよ、たいへんなんだわ。
中野さん: お見舞いいぐの?
田中さん: こんだは、口見舞いでいがんべ?たいへんだもんな。
解説(しおり)
同じ組うちの西側に住んでいるせーやんが再入院をしたようなんです。手術口が化膿してのことのようです。口見舞いは、栃木弁というわけではありませんが、手ぶらでお見舞いにいくこと。でもこの辺では良く使いますよ。
ツッコミ(やま嵐)
骨折とかの見舞いなら、食べ物やら何やらでもよさそうですがこういう系は難しい!
(3) かえるの合唱
昌子:あなたのお部屋、湖の湖畔みたいね~。素敵!
トミ子:え、あ~、たんぼに水入ったがんね。明日たーうえって言ってたわ。
昌子:え、田植えが見られるの?素敵! ねえ、もしかして田植えもう始まっているんじゃないの?
トミ子:なんで?
昌子:ゲーゲーって音きこえるでしょ?
トミ子:何いってんの、あれは蛙よ。冬眠から目覚めたからうるさいんだわ!
昌子:…
解説(しおり)
ゴールデンウィークは、田植えのオンパレードです。東京からトミ子の家に遊びに来ていた昌子は見慣れぬ光景にはしゃいでいました。明日田植えのようよ。とのことに、もう始まっているのでは?と。蛙の鳴き声を機械音と思ったらしいです。
ツッコミ(やま嵐)
夜の合唱は大丈夫でしたでしょうか???
(4) おみやげ
じーちゃん:これよ、三浦さんがバリ島っつうとごに行って来たお土産なんだと。
みーちゃん:なにこれ、はにわ?
じーちゃん:あっちの人はみんなこんなんだないの?はだがでな。やりもってっぺ。
みーちゃん:まもり神なんじゃないの?仏壇に置いておいた方がいいよ。
じーちゃん:そだわな。
解説(しおり)
バリ島に行って来た三浦さんがくれた木彫りの黒い人形を見ての会話。きっと守り神に違いないということで仏壇に置くことに。
ツッコミ(やま嵐)
あの手のお土産品ってウケ狙いでつい買っちゃうんですよね~
(5) 最近のできごと
とうちゃん:足利のフラワーパーク去年行ったんべ?今年も見ごろだがら行ってみっか?
みーちゃん:行かない。部活だもの。ママと行ってくれば?
とうちゃん:かあちゃんと二人して行ったっておもしろぐながんべや~。あの垂れ下がりっぷりがなんともいえめ。
みーちゃん:行ったらボディーソープ買ってきて。あれいい匂いしたから。
とうちゃん:あんちゃんはバイトだし、おもしろぐねーな、あったぐ。
解説(しおり)
ゴールデンウィークの家庭での会話です。県内の藤の名所が見ごろを迎えるので子供達を誘っていたとうちゃんでしたが、忙しいと断られていました。かあちゃんと二人だけで行くのは面白くないと思っているのでした。あったくは、まったくと同義語です。
ツッコミ(やま嵐)
花を見てもつまらないお年頃ですね!
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。