栃木弁会話
さて、栃木弁会話第19弾をおとどけします。
栃木県北部地方で編集者が実際耳にした会話を脚色なしに載せていますよ。
作成:しおり/ツッコミ:山嵐…のまいぷれコンビでお届けします。
栃木弁講座はこちら
(1) あるお好み焼き屋での会話
お父さん : オー康夫、どーやんだいこれ?なんだが面倒くせーなや。
やぐのがこれ?
康夫 : おとーさん、うるせーな!はずがしいがらちょっとだまってろや!
お父さん : オー康夫、これうんまがねーぞ!
康夫 : おとーさん、それ生だんべ。やぐってゆったんべ!
お父さん : あ~おれめんどうくせ-のはやだ、ポンポコポーン!
康夫 : …
解説(しおり)
お好み焼き屋さんに家族で行った康夫さん一家。このお好み焼き屋まで車で1時間以上もかかりました。
お父さんはお好み焼きが初めてだったんですね。ビール片手に生のまま食べてしまったお父さん。
きっと息子は、もう二度といっしょにはこないでしょうね。
ぽんぽこぽーんとは、このお店の店員さんがいらっしゃいませ、ぽんぽこぽーんとか言うんですよ。
ツッコミ
生ビール!生おこのみ!『焼けよ!』というのが子供の突っ込みです。
となりの奥様は旦那の愚行なぞ、全く眼中になく食べつづけている模様。
(2) 冬○ナを巡る夫婦の会話
かあちゃん : とうちゃん!私、韓国さ旅行に行きたいんだげど、いいげ?
とうちゃん : なーにしにいぐんだい?やぎにぐでも食いにげ?
かあちゃん : 冬のソナ○だよ!!あ~ヨ○様に会えるかもしれないのよ~
とうちゃん : 冬のアナタだが、コナタだがしんねげっと、いい年してみっともねがんべ!俺のほーがよっぽど男前だんべや。
かあちゃん : いーがら!私はいぐってきめてっから!
トーちゃんはこの間フィリピンさ行ってよっぱら遊んできたでしょ!自分ばっかりでずるがんべ!私も好きなとごいぐの。
とうちゃん : ……アンニョンハセヨ、ってが!
解説(しおり)
今、熟年女性に大人気の冬ソ○。身近にもいましたよ、○ン様大好きな奥様が。
50台後半の奥様とそのご主人の会話です。とうちゃんは奥さんに行ってほしくないんですね。
その間食事とか一人になってしまうんで。自分はしっかり遊びに行っているので、逆の場合認めざるをえない夫婦の会話でした。
ツッコミ
いや、まさか栃木弁コーナーでヨ○様描くことになるとは…
○のソナタ、ハマる人はハマるんですね!私はゴニョゴニョ…に、苦手…
(3) 久しぶりに会った同級生達の会話
みさえ : あれーあんた、上のあんちゃんもう勤めてるって言うのにバッチこんなちっさいの?
京子 : そーなんだよ。思わずできっちってよ。上3人がおどごっ子だから、娘かわいくてしょーがないよ。ほんでもよぐ孫げ?って言われんのよ。
みさえ : 何言われたってかまめ~。かわいいもんはかわいいもんな。そういえば跡取り結婚すんだって?
京子 : いやーよ、すんでんとこでだめんなっちったんだわ。やーっとよ、あらいまでがら解放されっかと思ったのによ。はーかまね~。うちなんて継いでもらーなくったって。お城じゃあるまいしよ。
みさえ : そだわな。わっちらまだ若いんだしまだ、嫁いびりする歳じゃないもんね。
解説
久しぶりにあったみさえと京子。それでも狭い町に住んでる二人は人伝えに噂は耳にしていました。
京子の歳のはなれた末娘のことが話題になっています。
よく孫と間違えられてしまうとか。上のお兄ちゃんは、婚約したにもかかわらずダメになってしまったとか。
愛がよほど強くないと農家の大家族には、嫁にきませんからね~。
ちなみに『あらいまで』とは、洗い物、主に茶碗洗いのこと。
ツッコミ
やっぱり、娘っていいものですよね。
息子だと嫁に取られてしまいますからねぇ…なんつって
(4) あるプールサイドでの会話
芳樹 : 今年の水着はなんだいありゃ、半ズボン見たいだんべやな~。
武 : だめだわ!あ-りゃだめだわ。
芳樹 : ぐっと細いひもでしばっただけの白いビキニみてーのがいいんだよなぁ。前がらみっと下のパンツが逆三角形になってるようなやつが最高だぞ!
武 : これじゃ、ちっと蒸し暑いときのかっことおんなしだんべやね。
芳樹 : しかしよ、町営プールじゃ、いぐら目さらのようにしたって、魅惑的な年頃のビキニの娘に会うのはむずがしぐねーげ。
武 : そだわな。夏休みに奮発して東京のホテルさでも行ってくっか。
解説
芳樹さんと武さんが近くのプールに繰り出した時の会話です。
今年流行の女性の水着について語っていました。でも流行の水着は着ていても、自分達が見たい若くてきれいな子にはお目にかかれないことがとても不満なんですね。
今度東京都心のホテルのプールに行く約束をしていましたよ。(カップルしかいないって)
ツッコミ
カップルだろうと、目の保養になればよろしいのでしょう。
町営プールなんて、小学生の溜まり場ですよ。
(5) たんぼのすぐ近くの家の会話
父 : ヨシ!だーめだ、窓あげっちゃー!なーにからーっとあげてんだい?
芳 : だってーあつがんべー
父 : だーめだよ!みーて見ろ、虫入ってきっちったがら!うんかだの、かーだので家んなが真っ黒んなっちゃー。
芳 : 虫ぐれーで死なねがらだいじだよ!クーラーよりやっぱし自然の風だんべ~
父 : おー蚊取り線香つけろや!はーいっぱい入ってきっちった。
芳 : いなが育ちのくせによ
解説
農村部の親子の会話です。この時季、たんぼから出る虫がたくさんいて、明るいところにやってくるんですね。息子のヨシは、からっと戸を開け放ち、自然の風を入れたかったのに父親が 『虫が入るから閉めろ』ということで言い合いをしていたのです。
ツッコミ
ヤダー!虫ヤダー!怖いー!
でもイラストの入ってきた虫で…窓のところにいるのはゴキブリでは…?
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。