栃木弁会話
さて、栃木弁会話第25弾をおとどけします。
栃木県北部地方で編集者が実際耳にした会話を脚色なしに載せていますよ。
作成:しおり/ツッコミ:山嵐…のまいぷれコンビでお届けします。
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(1) ある 親子とご近所さんの会話
近所の人 : まさき、足どーした?
まさき : もーだいじだよ。
まさきの母 : い---や!学校がら電話もらって、救急車ではごばれたっつうがら、心臓が止まりはぐったよ!
まさき : おれはだいじだっつったんだげど、先生が勝手によばったんだ。
近所の人 : そんでもたいしたごとなくてよがったわ~!
解説(しおり)
あるファミレスで隣の席に座った方々の会話です。まさきは中学生らしい。
母親同士は、仲良しさんか姉妹かという感じです。~しはぐった。とは、~そうになったということです。お母さんは、心臓が止まりそうになったのですね。
先生が大げさに、救急車を呼んでしまっただけだよ…みたいなことを、まさきは言っていました。
ツッコミ
救急車は乗ったことないですねぇ。止まりはぐった、という新語登場しましたね…
(2) ある同級生達の会話
洋輔 : おーあんた今度の正月の同級会いぐげ?
幸雄 : あんたがいぐんだったら俺もいぐげっと、どうするい?
洋輔 : ま、久しぶりだがらみんな頭うすぐなってんのでも見てくっか。
ゲタやんなんてつるっとなってっと。
幸雄 : 初恋のみさちゃんはどうなってっかな?
ふと-ちったんじゃあんめ!
洋輔 : ほんじゃ行ってみっけ!先生らも来んのがな?
幸雄 : くっぺ~は~もう引退してんだがら。
(3) 雪の日のJAFさんとの会話
JAF : いや~、すっぽりはいっちったんだね。スピンしたんべ。
よーがったわ!対向車こなぐって。
事故った人 : 慌てっちってブレーキふんじったからよげーくる-んと回っちたんだよ。正月がらわるいですね~。
JAF : 今日は、朝飯も食ってねーでよ!コンビニでパンくっただーげ!
ほんでもはやぐ上げッちまーねど困っぺね!
事故った人 : ほんとだわね。うがうがしてたっくれトラクターでひっぱる話だったがら。それじゃ車だめんなっちゃーもんね!
JAF : 正月っから10万もとられっちゃっちゃーおもしろぐながんべ した!
解説(しおり)
大雪の次の日、田んぼの中に車をスリップさせて、JAFを呼んだ人とJAFの係りの会話です。JAFの方は、60近い大ベテラン。落とした人は、主婦っぽい40台の女性でした。トラクターで引っ張るとバンパーが取れたりするそうです。それだと10万円くらいかかってしまうから、面白くないでしょと言っていましたよ。
ツッコミ
たしかに滑ると、心理的にブレーキかけたくなるもの。
ぶつけてバンパー取れて、ガムテで補強して帰ったことなら…
(4) 嫁いで来たばかりの嫁に対して
舅 : マリさん、明日堀さらいだからサブロ持ってぐよーにってうらさゆいつぎしてくろ!
嫁 : サブロ?うら?おとうさん、もう一回言っていただけますか?
舅 : ??? うらさ、サブロ持ってぐよ-にゆいつぎするの。
嫁 : ねえ、あなた!助けてよ。義父さんはなんて言っているの?
夫 : な~んでわがんないの?標準語だっぺ!
嫁 : おーNO!!!
(5) ある会社の同僚達の会話
君江 : あの人さ、高校の時サッカーの特待生だったらしいよ。
美智子 : でも、さっぱり名前聞かないよね。活躍したの?
浩 : 高校一緒だったんだけど、学校もろぐすっぽ来てなかったよ!
美智子 : 山学校げ?
浩 : そ~だ!やまがっこ!懐かしい言葉使うなや~!
解説
山学校とは、学校をさぼること。
この辺の一昔前は、学校をさぼっても山くらいしか遊びに行くところがなかったようなので、学校をさぼることをやまがっこと言ったらしいのです。
いや~、久しぶりに聞いてしばらく笑いが止まりませんでしたよ!
ツッコミ
うーん、今の若者はケータイで呼び出して電車なり何なりで遠出可能ですし、ね。
だからサボりが多いのでしょうか?難しいですね…
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。