栃木弁会話
(1) ある旅館さんでの電話対応
主 : はい!○○旅館でございます。
電話の相手 : (想像で、)今○○インターをおりたんですが、道順を教えてください。
電話の相手 : (想像で、)は、はいわかりました。
主 : じゃ、おまちしてますね!
解説(しおり)
たまたま近くにいて聞いてしまったんですけどね。ここは、日帰り温泉もある低料金タイプの旅館さんでした。電話対応していたのがお店の主と思われる60代の男性でした。なんでかんでは、どうしても。
でっかせるは、出会うとか遭遇するなどの意。きっちゃいますよは、来てしまいますよ。
ツッコミ
暗号たっぷりのナビゲーターですね
(2) 農村部のほのぼの会話
小林さん : いだげ?
拓也 : あ、雅夫げのじーちゃんだ。何の用だよ?
じーちゃんならいっけっとよばってきてやんね。
小林さん : この~なまいぎな小僧ッ子だな!ちんにぐっちゃーど。
はやぐよばってこ!
拓也 : わ~がったよ。ほんでもお茶はださねど。
お母さん : あ、小林さん、すみません家の子口がわるくて~
解説(しおり)
いだげ?で家に入ってくる人って結構いますよね。
いる?ということですが、昔のことだと思ってたらこの間親戚の家で再現されていました。
小林さんは、近所に住むお じいちゃんの友人70歳くらいでよく来ます。
拓也は、ここの家の孫5歳。おじいちゃんは家にいるけど呼んできてあげない。と意地悪を言っています。
小林さんの応酬は、早く呼んでこないとつねるよ。といっています。ちんにぐるは、つねるの意です。
ツッコミ
あ、つねるって意味だったんですか…よかった、てっきり…
(3) あるワイドショーを見ながら
ヨシ子 : この電車事故すごがったね~。
朝いってきまーす!って行ったっきり帰ってこないんじゃやりきんねぞな。
愛子 : まーな~。
でもあの時間であんなに混んでんだからあの辺は都会なんだぞな。
ヨシ子 : そだんべや。
このへんじゃ朝晩の通学んどき以外はパランパランしかのってねーもんな。
愛子 : このへんじゃ、線路脇にあんまし建物もないしね。
安全というば安全だがもしんねね。
解説(しおり)
先日関西で起こった列車事故の続報を見ながらの会話です。
あの時間であれだけ乗客がのっていたのに驚き、この辺と比較しています。
線路脇には、田んぼが多いこの地域、安全といえば安全かも。
ツッコミ
黙祷……………
パランパランのリズムが最高です。タイ米みたいですね。
(4) ある 友人同士の会話
一郎 : あんたげの母ちゃん太ったな~ 。あれじゃ入れるガンバゴながんべ!
康夫 : ねーわな。あってもひっただんめ。
一郎 : どーすんだや~
康夫 : いっくらゆったってだめだわ。
向こう側がみえなくなるくれーごはんてんこ盛りだもの~
育代 : 人のごどかまねでくろ!
解説
幼馴染の一郎さんと康夫さんが康夫さんさんの奥さんが太ったことを話題にしています。
あれじゃ入れるがんばごがながんべ。は、入れる棺おけがないでしょう。
もしあっても奥さんが入ったら重くて持ち上がらないでしょう。と言っています。
それを聞きつけた奥さんの育代さんは、『私のことはほっといてよ』と。
ツッコミ
共に太っているケースよりも、旦那さんが痩せているケースが多いですよね…
(5) ある運動会での会話
真弓 : あー晴れてよかったね!
昨日ライ様なってたからだいじがな~って思ってたけど。
早紀 : お弁当2回つくんじゃやんなっちゃーよね。
わっち4時起きだよ今日。
真弓 : あんたんちの真帆ちゃん足速いから楽しみでしょ。
リレーも出んでしょ?
早紀 : 出んのは出るみて ーだげど、そのスポーツ神経をすこーしだげでいいがら頭の方さも行ってくれっといいんだきっとね。
解説
かみなりのことは、ライ様とかゴロゴロ様とかいろいろ言いますよね。
今年もはや先日激しいのがなりました。この辺は雷の多発地帯でもあるんですよね。
~だけどね。というところを~だきっとね。という方が結構います。これ方言だと思いますよね。
ツッコミ
~だきっとね、よりもスポーツ神経が気になりました。運動でなくスポーツ。
上の奥さんの絵を見て、らいさまを見ると、とある方を思い浮かべます…
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。