栃木弁会話
(1) ある バーベキューな会話
お母さん : ちょっと!そご!気をつけな!やげっぱだしっちゃーど!
お父さん : おれ?セーフだよ。そんなドジはしねーよ!
お母さん : あぶねがったんべ!
肉やぐどごろが、自分の肉やいちったんじゃ話になんねがんね。
子ども : はやぐ食べようよ~
お母さん : 子どもらもいいね!このバーベキューは、あっついんだがんね。
やげっぱだしないようにね。
解説(しおり)
やげっぱだがやけどだということを忘れていました。
あるお宅にお邪魔した際に聞いて、あ!ここは栃木だと改めて感じました。
やけどより熱くて痛そうなニュアンスが出てますよね。やげっぱだ恐るべし!
ツッコミ
使用例を考えようとして、「日焼げっばだ」というものしか思いつかなかった
(2) ある会社での会話
小泉 : 何でこの書類の書き方バラバラで統一されていないの?
安部 : だめだんびや、最初にとっきめ作っておがなくっちゃ。
小泉 : ??じゃ取り決めをすれば皆さんそれに従ってくださるわけですね。
安部 : とっきめ次第だぞな~あんましこむずがしいのはかんべんしとごれ!
その他 : そーだ、そーだ。
解説(しおり)
最近東京から来た小泉課長。課員に書類のまとまりがないと小言を言いましたが、取り決めをしておかない方が悪いと部下の安部さんに言われてしまいました。これは、小泉課長がいまいち、部下の輪に入り込めないでいるのが統率の取れない理由かな?とっきめとは取り決めですよ。
ツッコミ
日にちとか、年号とかバラバラだといけないですね…
(3) ある 会社の天敵同士の会話
後藤 : もういうんじゃねーつーの!
もうおごってしまったことを犯人探ししても始まんめや!
さがさねでちゃっちゃと直したほうが早がんべ!
嫁いびりの姑みてーだ!
池田 : ほんだって誰がどうしたって上に報告しなくちゃ、それごさ後で何言われっかわかんねーべよ
後藤 : おまえ、言い方がえらそうだがら、嫌われんだぞ!
人をばがにしたような言い方。おまえ何様?
池田 : そーんないいがたながんべ。
俺だってやりたくてやってるわげじゃね-んだがら。
後藤 : おめ見てっとごせっぱらやげるわ!
解説(しおり)
池田は、みんなの嫌われ者。いいわけとして、上に報告するため仕方なくやってるって言うけど。
どこでもいます。人の心の中に土足で入ってくるやつ。
忙しいときに細かいことくどく言われると切れますよね。後藤さんのような方は、貴重な存在です。
ごせっぱらやげるは、腹が立つの意
ツッコミ
こういうのは逆に、まわりがハラハラしますね!
(4) ある親子の会話
母親 : みーちゃん!お母さんだげど。
ライ様なって来たがら洗濯物こんどいて!
ミキ : いいよ!今宿題してるからそれおわしたらね。
母親 : だめだよ!今すぐじゃないと。ほら、いぐらが降ってきたわ!
急いでね。びちゃびちゃになんないうちにね。頼んだよ!
ミキ : わーがったよ!あのさ、今日ちゃお買ってきて!
母親 : ……ガチャ!
(5) ある ご近所さんとの会話
井上さん : あんたんちの猫また子どもなしたの?
君島さん : そーなんだよ!と~となしてで、やんなっちゃうよ!
井上さんちで一匹もらってくれっけ?
井上さん : おらっちでは~5匹いんだ。
君島さん : 誰が欲しい人いねがな?山さ置いてくんのも可愛そうだかんね
解説(しおり)
田舎では、猫を飼ってる家が多くてこのような会話をよく耳にします。なしたの?は産んだの?
と~とは、いつもの意味。ちなみに君島さんちでは、3匹います。
ツッコミ
子を成す、の意味なのでしょうか?
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。