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栃木弁会話

栃木弁会話集52 ~留守番電話に入っていた事~

さて、栃木弁会話第52弾をおとどけします。
栃木県北部地方で編集者が実際耳にした会話を脚色なしに載せていますよ。(2007/6/15)
作成:しおり/ツッコミ:山嵐…のまいぷれコンビでお届けします。
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(1) 留守番電話に入っていた事

みーちゃん : あ!!ママ留守電光ってるよ!押してみるね。
留守電の声 : あ!あれ!いね~わ!めずらしいなや。いね~なんて。
宇都宮の田村だげっと! あ、本当にいね~んだわ。
ガチャ!!
○月○日午前11時40分です。
留守電の声 : あれ、まあだいね~わ。ど~ごほっつぎあるってんだんべ?
ガチャ!!○月○日午前11時50分です。
みーちゃん : !!!

解説(しおり)
ある日の留守電に入っていた内容です。宇都宮の田村さんという高齢のおばあちゃんでした。
まったく心当たりがありません。番号をまちがったのでしょうね。どこをフラフラ出歩いているんでしょう!とお叱りを受けても困っちゃいます!しかも1回目と2回目が10分しか空いていないんですよ。
田村さんが掛けたかった方は、普段は家にいる方なんでしょうね~

ツッコミ
私はよくケータイの留守電に、宅配業者さん宛てのモノが入ってます。しかも何故か大阪


(2) 運動会のごちそう

則子 : おばちゃん、今度の土曜日運動会にいくんでしょ?
トメ : おら、敬老会から招待されてっからね。
孫におごわでもふかしてってやっぺど思うんだ。
則子 : あら~まめだね。うちのお姑さん なんて、食べるだけだよ。
トメ : おごわぐれ~なくっちゃさびしいべ!運動会はな!
則子 : そだよね~。あと煮しめとから揚げもあればね、たいしたごっぞーだよね。

解説(しおり)
ご近所さん同志の会話です。則子さんは小学生の子どもがいて、トメさんは孫が小学校に行っています。
トメさんは、運動会に孫のために赤飯を蒸かして行くとのこと。それに反応して則子さんは、家のお姑さんはただ食べるだけだよと。赤飯ぐらい無くては運動会はさびしいでしょうとも言っています。

ツッコミ
大人は食べて飲んでの運動会・・・ですよね。


(3) 栃木弁での講演

演者 : あ、これマイクね。うらのほきけっかや
あ、そ-いえば昨日よ、ラジオの収録があってよ!新橋演舞場のことをな、「え」と「い)の区別がわがんめ。新橋いんぶじょうって言ってしまってよ、アナウンサーにおごられっちったどや。
来場者 : ハハハ…
演者 : それだげじゃねがったんだ。色鉛筆かりっぺど思ってエロインピツ貸して!ってゆったら、またわられっちったんべや!
おら正直どごがおがしんだがわがんねがった。
来場者 : ハハハ…そんなっくれわがっぺよ!
演者 : おれは、いだって標準語しゃべってるつもりだがら。
しかしよ、よそさ行ったくれ、なにゆってんだがわがんねってゆわれっちゃーんだ何でだんベね

解説(しおり)
以前まいぷれ特集でも取り上げた栃木弁の大家の講演風景です。栃木県人は、「い」と「え」の区別が苦手というとこから、新橋演舞場や、色鉛筆が、へんになってしまう失敗談をされていましたよ。テンポのよい話に来場者は、お腹を抱えて笑っていましたよ。うしろの方を略してうらのほと言う方結構いますよね。

ツッコミ
栃木弁も達人の域に達すると、地元の民でも聞き取れません。


(4) 豆もってぎな~

トシ子 : まめもってぎな~
トミ子 : いやいやいや~びっしらなってんね~叔母ちゃんはいつも上手につくんね~。豆がぱっつんぱっつんはいってるわ。
トシ子 : いっぱいもぎってげ~ながみだげとりだして、ゆでてよ、冷凍にしとくといいんだわ!
トミ子 : そだね~。豆ご飯なんかちょいのまにでぎっちゃーもんね。
トシ子 : そだよ!

解説(しおり)
トミ子さんが、近くに住む叔母さんが畑仕事をしている近くを通りかかった時の会話です。
サヤエンドウがたわわに実っていることから、叔母ちゃんはいつも野菜を上手に作るねと誉めています。
叔母さんは、たくさんもぎって行って、食べきれないときには中身を茹でで冷凍保存しておけば良いとアドバイス。豆ごはんもすぐ出来ちゃうものねとトミ子さん。

ツッコミ
サヤエンドウといんげん豆の区別がつきません。


(5) ある会社の送別会

課長 : そんなすま~っこにいね~でもちっとこっちさこ
メガネ君 : いえ!ここでいいです!
課長 : 今日はよ!あんたが主役なんだから。
もちっと自己アピールっつうの?あれしたらいがんびや!
メガネ君 : は~、な、なにを…?
課長 : なにをって~、あ~そういえばこの間警察に捕まりはぐったあったんべ。あの話しろや。おもしれがったぞ!
メガネ君 : あ~あれですか?いや、下着どろぼうと間違われたんですけど~
はぁ、それだけで…

解説(しおり)
メガネ君が他の事業所に移動することになったので送別会をしている時の会話です。
メガネ君は、コンピュータのエンジニアですが、口数が少ないので、いじられやすい性格です。いつも隅の方にいます。隅の方をすまっこと言います。捕まりはぐったは、捕まりそうになったということです。

ツッコミ
このタイプは、あやしい人物だと思われやすいのでしょうか。

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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