栃木弁会話
さて、栃木弁会話第54弾をおとどけします。
栃木県北部地方で編集者が実際耳にした会話を脚色なしに載せていますよ。(2007/8/15)
作成:しおり/ツッコミ:山嵐…のまいぷれコンビでお届けします。
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(1) ある会社の昼休み
幸子 : 今度伝票作る人よ、別事業所になっちって、いじいじおぐんなくちゃなんねんだね?
久恵 : そだよ!たいへんだわ~!
ちっとまじがっちったがら直すがら!なんてわげにはいがねわね。
幸子 : あ!丸ちゃんのとごの鳩に持ってってもらーげ。渋滞もないしいがんべ!
丸ちゃん : 鳩でもりごうなやつばーりじゃないがらダメだよ。
ぷらーり行ったっきりどっか行っちまうののもいんだがら。
解説(しおり)
ある会社の昼休み中の会話です。組織替えがあって、売上伝票の処理をする人が別の事業所にうつるとあって不便になるとの話が出ていました。幸子さんは、鳩を買っている丸ちゃんの鳩を伝書バトとして使ったらいいんじゃないの?と提案していましたが、丸ちゃんは、おばかな鳩は、ふらっとどこかに行ってしまうと言っていましたよ。
ツッコミ
ハト社会を生きていくのも大変なんです。
(2) 娘を持つ親同志の会話
ゆきママ : あんたげ娘の浴衣買ったげ?
かなママ : 買ったよ!ねえちゃんのお下がりじゃやだって言うのよ。
いっちょめーにな!安いやつだ!○ニクロの。
ゆきママ : ○ニクロの?あすこのは、造り帯じゃあんめ?あんた結べんの?
かなママ : わげながんべ~ゆかたぐれ~!ちっとばーし変でもかまねし~。
ゆきママ : それもそだわな。どうせ一回ぐれーしかきめ!
解説(しおり)
中学校1年生の女の子を持つ母親達の会話です。夏祭りに行くために浴衣が欲しいといわれたお母さん方。安い浴衣は、造り帯じゃないので着せられるの?という会話になり、着せられるの?『大丈夫だよ』『すこしばかり変でもかまわない』『どうせ一回しか着ないでしょう』とか
ツッコミ
見てりゃ適当縛りでも、今の世の中なら平気でござる。
(3) 整骨院での会話
先生 : 鈴木さん、今日はどしたい?びだまいってんじゃないの。
鈴木さん : 肩が張って張って気持ちわるぐなっちって~
先生 : 鈴木さん、まさがビリーやったんじゃあんめ?
鈴木さん : ビリーってあの兵隊さんが足上げたりするやつげ?嫁はやってるみてーだきっと、わたしらはは~引き締まんなくてもかまねがら。
あんなのやったらお迎えがきっちまうわ!
先生 : いや~あれやって筋肉痛で来る人けっこういんですよ!
解説(しおり)
整骨院の常連さん『鈴木さん』と先生の会話です。びだまいってるは、まいっているの最上級のような感じ。ぐったりしている様子かな?肩こりが激しく、気持ち悪くなってしまった鈴木さんに対し、もしかしてビリーのブートキャンプをやったのでは?という疑問。最近けっこう多いらしいんですよ。ビリー筋肉痛が。
ツッコミ
びだ、というのが強調を表しているのでしょうか。
(4) 海外投資の話
解説(しおり)
中年の男性二人がベトナムの株投資について話していました。
先日TVで、3億円もうけた番組を見た後の話です。
Aさんはかなり真剣で、インターネットでかなり調べていたようでした。それに対しBさんは、投資したお金をネコババされないかと心配していました。がめるは、ネコババする。がめらんねのげは、ネコババされない?の意
ツッコミ
遠いし言葉も通じない国、目に見えないネット世界じゃ心配になっちゃうわけですね。
(5) 栃木的じゃれあい
男 : むすぐったい!やめろよ!むすぐったいったらば!
女 : え~、たっちゃんてば~ここ感じちゃうの~?もっとやっちゃえ!!
男 : たんま、たんま。いぎめどつまっちゃーべ。
女 : あ~たっちゃんがおこってる~!もっと怒って~
男 : おめ~おれがほんしこんなんねど思って!
女 : たっちゃん、むぎんなっちって
解説(しおり)
ある若いカップルのじゃれあっているところに居合わせた時のことです。場所は、居酒屋です。
男性はしょっぱなから栃木弁でしたが女の子は地元じゃないのか?と思っていたら、『むぎんなっちって』とやはり栃木人でした。むきになってということです。『むすぐったい』は、くすぐったいです。
ツッコミ
くすぐりコミュニケーション、カップルって好きだよね
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。