栃木弁会話
栃木弁会話第76弾をおとどけします。
栃木県北部地方で編集者が実際耳にした会話を脚色なしに載せていますよ。(2009/6/15)
作成:しおり/ツッコミ:山嵐…のまいぷれコンビでお届けします。
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(1) 大根ずり
トミ子 : おばちゃん、こ~だに大根引っこ抜いてきたんけ?
おばちゃん : なんだが、食欲わがねがら大根ずりでもこしゃってくうがなと思ってな~
トミ子 : つめたいうどんに絡めてもおいしいがんね。
おばちゃん : 2~3本持ってげや。いがと一緒に煮てもうんまいがら。
トミ子 : もらってぐよ。
解説(しおり)
おばちゃんの家に行ったとき、縁側に大根がたくさん置いてありました。
食欲がないから大根ずりにして食べるといっています。大根おろしのことですよ。 おいしいですよね~
ツッコミ
最初聞いたとき「大根釣り」だと思いました。畑で釣竿ふるのかと
(2) ちゃ~んと植えた?
会長 : はがいってっけ~?
作業者 : だいじっすよ。ちゃーんとうわさってっから
会長 : あれ、なんだいこれ、中まではいってねーべ。
つちっこんなかさちゃーんといれねとねっこつかねがら。
作業者 : だ~いじだよ。これっくらい。
会長 : だめだよ!ちゃーんとやんねと手間はらねがんな!
説(しおり)
さつまいもの定植を作業員に日当を払いやっているワンシーンです。さつまの苗は、ななめに土に差し込むような感じで植えます。苗の根が見えてしまうくらいに植えていた作業員が注意を受けていました。
『きちんとやらないと日当を払わないよ』といわれていました。手間を払うは日当を払うのことです。
ツッコミ
てっきり実を半分に切ったタネイモみたいのを植えるのだと思ってました…
(3) トマトのハウスで…
じーちゃん : おら、なんだがはらくちいがら夕飯まあだいんねな。
ばーちゃん : 何、こじはんくったんだい?はらくちぐなるほどよ。
じーちゃん : なんだっちゃねえよ。横山のハウスに行ってよ、トマト味見してたらよ、トマトっぱらになっちたずや。
ばーちゃん : ほ~げ。ほんじゃ夕飯は軽めでいいね?
じーちゃん : 酒と刺身があれば、ご飯はいんねな
解説(しおり)
夕方、じーちゃんはばーちゃんに対して、お腹がいっぱいだから夕ご飯はまだいらないよ言っていました。
何のおやつを食べてそんなにお腹いっぱいになったの?との問に、横山さん宅のハウスでトマトの味見をしていたからと答えていました。お腹いっぱいでもお酒は飲む模様。
ツッコミ
夏のトマトは美味しいですよね!
(4) 裁判員制度
トミ子 : 裁判員制度ってよ、選ばれたらなんでかんで行くようなんだわね?
会社は有給無事故扱いになんのがね?
明美 : おら、とーちゃんには選ばれたら、『糖尿が悪くて行けません』ってゆいなって言ってんだ。うちんとごみたいなちっちゃい会社は休み扱いにされっちゃ-みたいだがら。
トミ子 : そうなの?ありえなくない?
明美 : そういわなくっちゃ、とーちゃん立場あんめ~。
漢字もろぐすっぽよめねのによ。
トミ子 : そっちの意味でね~。
ほんでも、有名人の裁判にあたったら行ってみたいよね。
解説(しおり)
トミ子と明美の裁判員制度に関するおばかな会話です。明美さんはご主人が選ばれたら『糖尿がひどいから行けない』と断りなさいと言っているのだとか。それは会社が小さくて欠勤扱いになってしまうからという理由ばかりではない様子。実は漢字もろくに読めないのでという理由らしい。
ツッコミ
栃木県北の裁判沙汰になる事件って、どういうものが多いんでしょうね???
(5) 入梅だから気をつけて
ママ : あ、そのおせんぺ、ちゃーんと袋しめておかなかったの~?
みー : しまってるでしょ!
ママ : だめだよ、もっときっちりしめなくっちゃ!
入梅なんだからしけっちゃーでしょ!
みー : だいじだよきっと
ママ : どれ、あ、やっぱしけってるわ。せっかぐとっといたのに。
食べたら責任持って閉めてよね。いいお茶がだいなし…
みー : ふ~ 食い物のうらみはおそろしや~
解説(しおり)
いいお茶を買ってきたので、取っておいた美味しいおせんべいを食べようとしたママ。そこには、みーが手をつけて残りわずかとなった袋が。しかも半開き状態。しけっちゃーは、しけるということです。
ツッコミ
湿気たせんべい&ポテチほど悲しいものはありません…
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